狩野川台風とウィキペディア
このタイミングでの台風の話でもあるので不謹慎かもしれませんが、お許しください。
気象庁が迫り来る台風19号の形容ひとつとして、昭和33年(ここはあえて和暦)の「狩野川台風(かのがわたいふう)」の名前を出した。
この台風のことを覚えている人は60歳を越えている人ということになる。
気象庁が会見で名前を出すくらいの台風なのだから、多くの人が興味を持つ。
すると、ウィキペディアの狩野川台風の記事へのアクセスが増える。現時点では画像の通り。
これがここ数日でどう増えるのか。
さて、この記事は出典の付け方など、現在の推奨されている体裁には不足しているものの、根幹となる記述は主に1人のユーザーが2006年に力を入れて書いたものである。
その方にはアカウントはなく、IPアドレスで記録されている。
また、精力的にこの記事に手を入れていた、初版立項者でもある(台風関連に熱心な)ユーザーは、2012年に他の台風の記事名改名の議論に疲弊し、引退している。
記事を読むと、とても大きな台風で、被害も甚大で、気象庁が公式に名前を付けた台風で、菊花賞馬🏇のラプソデーも巻き込まれてることがわかる。
現在版でも、出典として指し示されている箇所は少ないが、参考文献はリストになっている。
個人的には、狩野川台風について少し情報が欲しいという時、鵜呑みにはできないものの、参考になる情報は得られる記事になっていると思う。
根幹なる記述がされてから13年経って、多くの人々が注目し、役に立つ記事となる。
ウィキペディアというところは、そういうスパンで取り組むところなんだなと改めて思う。