凌雲閣の基礎とレンガ
きっかけはこのふたつのツイート。
浅草の工事現場で、「十二階」こと凌雲閣の土台遺構が発掘されたと新聞で知った。これまで幾度か浅草に行っては「大体ここら辺に在った」程度しか判らなかった本当の所在地(資料によって曖昧だった)がついに判明した事になる。 pic.twitter.com/IbT3wV18ZR
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2018年2月11日
浅草二丁目の工事現場で、浅草十二階こと凌雲閣のレンガ基礎が見つかったと聞いて取材。綺麗なレンガ、そしてイギリス積み。 pic.twitter.com/qfjLDyRWyz
— 白土晴一 (@manetoke) 2018年2月11日
そして新聞記事。
www.tokyo-np.co.jp
このあたりが参考動画。
凌雲閣(浅草十二階)の残骸は陸軍によって爆破処理されたが、その様子は京都大学大学院工学部がデジタル化したフィルム『実写 関東地方大震災』で見られる。1度目の爆破が失敗して片側だけ残ってしまったところ、記念に爆破後の瓦礫に登る人々などが写っている。 pic.twitter.com/EAJmjIqqpL
— 海水 (@aquaarbor) 2018年2月12日
貴重なものには違いない。
基礎のラインがとても分かりやすいのはこちらのツイートにある画像。
浅草十二階(凌雲閣)の遺構らしきものが出土した‼️ pic.twitter.com/OD89ZsE9Rz
— Suwa Nobuyuki (@palmtokyo) 2018年2月9日
2018年2月13日の朝。仕事で浅草近くまで行くので、一時間ほど早めに家を出てスマホで撮影しようと思い立った。新聞記事によれば、工事はそのまま進められ、保存されることはないそうだ。すると工事が再開されて破壊される前に撮影しなければ二度と見られないし、基礎工事で開口している現場は普通に考えればすぐに仮囲いが復活するだろう。そうすればもう撮影はできない。
あとでツイートした通り、いろいろな人がこの件に興味をもって撮影をするだろう。その中の誰かがウィキメディア・コモンズなどにアップロードしてくれるならば、記録として残っていくだろう。報道で使われた写真も残るだろうけれども、ネットニュースはいつの間にかアクセスができなくなってることもよくある。自由に使えるような形で残しておくことは必要。
だから、ダメもとでも、とにかく現場に行こうと思った。自分が撮影できればそれに越したことはない。
現場につくと、現場の親方らしき人が誰かと話をしている。話が切れたところで恐る恐る声をかけ、レンガ部分を撮影していいですかと許可を得る。快諾を得る。
親方と話をしていた人物がこっちを向いた。見覚えがある顔である。
凌雲閣の基礎が見つかったとのことで写真を撮ってきた。
— 海獺 (@Racco_Wiki) 2018年2月13日
ALFEEの坂崎幸之助さんがいらした。気さくな良い方でした😆 pic.twitter.com/b80zWWdvEE
あとで知ったが、坂崎氏は凌雲閣マニアだそうだ。
坂崎氏にも写真を撮ってよいかと尋ねた。快諾をいただいた。
後日談。この時について坂崎氏は自身がパーソナリティを務めるラジオで言及してくださったそうで、ウィキペディアの凌雲閣の記事に使われている画像に、坂崎氏の脚が写りこんでいることにも触れてくださった。
さて、当日の様子。
他の方の前日までのツイートで見た現場とは、少し違い、基礎のコンクリート部分の一部がすでに斫(はつ)られていた。
この日、私が現場を離れてすぐの時間帯に(私が訪ねたのは工事現場のいわゆる一服の時間である午前10時過ぎ)希望者にレンガを配っていたそうだ。
大正ロマン。と言えるものだと思う。
ウィキペディアの編集イベントでもそうだが、その時に記録しておかないと、取り返しのつかなくなるものは確かにあって、自分の人生の中で凌雲閣というものがあってもなくても大差はないかもしれないが、自分が撮影しアップしておくことで、誰かの知識が一つだけでも増えるかもしれない。
坂崎さんが持っていたカメラは、オリンパスのOM-Dだった。
貴重なものを撮影するときに、良い機材で鮮明に残していくことも重要な要素ではあると思う。
でも、その対象を撮影できるチャンスには、機材は選ばなくていいと思う。
私がこれまでウィキペディアにアップした画像はいくつかあるけれども、スペイン語版、ロシア語版、中国語版でも使っていただいているこのヒガンバナの画像は、ガラケーで近所を散歩しているときに撮影したものだ。
記録とはそういうものだろうと思う。
街を歩いていて、見慣れた通りの景色の中、更地になっていたり、工事が始まっている場所を見たとき、ここに何があったか思い出せないことはないだろうか。
古くからの友人と地元のことを話しているとき、あの場所はもともと何があったのかを思い出せないことはないだろうか。
地域をアーカイブしていくという行為は、その瞬間しかできない行為なのだなと改めて思う。
さて、現地に撮影しに行ったよというツイートに対してはこんなうれしい反応もあった。
こういう方が居るお陰で充実していくんだな…ありがたいこと https://t.co/3eY7ypDOSa
— 綿100%@左道雪風 (@men_100) 2018年2月13日
帰宅して、画像をウィキペディアにアップ。
凌雲閣 - Wikipedia
右上のわずかに見える赤い靴ひもの方が、坂崎氏。
歌川国貞による絵はまだアップされていないようだし、
まだまだ、加筆の余地がありそうな題材だと思うけれど、今はこれでちょっと満足。
あまり偉そうに書いてしまうのもアレなんだけども、これを読んだ人たちが、記録を残すことは必要だと感じてくれて、いろいろな貴重な画像を(もちろん肖像権とか著作権とかに配慮されているものです)ウィキメディア・コモンズにアップしてくれるようになるといいなと思う。
2/15追記
浅草観光連盟 事務局の方のツイート。
本日凌雲閣遺構の対象地の所有者兼事業主さんから連絡いただきました。
— 飯島邦夫 (@asakusakumasan) 2018年2月14日
台東区(生涯学習課文化財担当)と相談されているとのことです。出土したレンガ、コンクリートを台東区へ寄贈、記念碑を設置する方向で調整しているとのことです。 #凌雲閣 #浅草 #十二階 pic.twitter.com/47zy1l8O7x
今回、たくさんの人がレンガをもらっているという話をツイッターで多く目にした。
凌雲閣のレンガについてちょっと思ったことを書きますね。
— ナカネくん (@u_saku_n) 2018年2月13日
レンガを貰えてもちろん嬉しいのですが、あの現場から出た瞬間から "ただのレンガ" になってしまうと思うんです。つまり、凌雲閣のレンガと証明できません。このままだと後世に、凌雲閣のレンガを引き継げないことになるかと →#凌雲閣 pic.twitter.com/u8mJ2FPhdK
以前お会いしたLiam Wyattさんの座右の銘(?)は"Peace, Love & Metadata"というものだった。この言葉はかなり印象に残っていて、ある情報に対しての、それを説明する情報、付加されるデータというもの。
今回のレンガも、もらってきてそのままにしておけばただのレンガであり、由来はわからないことになる。それを撮影して、何月何日にこういう理由で手に入れた何々ですよという情報を付記して、現物と一緒に保管しておく。情報をアーカイブしていく上においてこれはとても大事なこと。
さてさて。
7月も注目。
凌雲閣のレンガ、隣の建物もレンガにそのまま乗っかってる感じ。近くの建物も7月頃から解体するのでそちらからの出土品にも注目 pic.twitter.com/NkyRPTF2Tt
— 打切△特急 (@keihanktokkyu) 2018年2月14日
いろいろなまとめ。
浅草十二階 凌雲閣の赤レンガ遺構(とみられるもの)を見てきた: 骨まで大洋ファンby革洋同
特にこの図がわかりやすい
デイリーポータルZさんは、高さにこだわり。
建物そのものについての資料
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4791758935/
したがきペディア について(JawpTest:JawpTestについて)
JawpTest:JawpTestについて
目次
[非表示]どんなサイト?[編集]
- 「JawpTest」は愛称を「したがきペディア」と言います。「したがきペディア」と表記されている場合「JawpTest」と同様の意味を持ちます。
- 「ウィキペディア日本語版」にない記事を新規で作成する、あるいは既存の記事に対して加筆する際の「練習の場」としてのサイトです。
- 「ウィキペディア日本語版」と同じような記法と表示ですが、すべて反映されるわけではありません。
- 【資料を集め、自身で文章を作成し、出典をつけて記述する】という基本を学んでいくことを主とし、記事としての体裁や見栄えは、編集に慣れた後「ウィキペディア日本語版」上で直接行っていただくのが良いでしょう。
- あくまでも編集に慣れるためのサイトですので、自信がついたら「ウィキペディア」に活躍の場を移してくださるようお願いします。
- (つまりは【資料を集め、自身で文章を作成し、出典をつけて記述する】ことが普通にできるようになったら、もうここには用がありません)
- 「ウィキペディア日本語版」の編集に慣れている方は、編集に不慣れな方が楽しく理解できるように、添削やアドバイスで協力してください。
- 編集のための方針やガイドラインなどの決まりごとは「ウィキペディア日本語版」[1]に準じるものとします。
- ウィキペディアにおける「エチケット」についてもご理解をお願いします[2]。
- このサイトでは基本的に、モバイル画面(モバイルビュー)ではなくデスクトップ画面で表示・編集をします。スマートフォンなどからでもPCでの表示画面となります。編集はPCをお勧めします。タブレットでも可能ですが外付けキーボードを使用することをお勧めします。
イベントなどでこのサイトを使いたい、主催者・関係者の方々へ[編集]
- 事前にウィキペディアに関する基本的な情報をレクチャーしてもらってください。
- イベントが決定したらJawpTest:プロジェクトを参照して、イベントページを作ってください。
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イベント主催者・関係者を含めた、このサイトを使用するすべての方々へ[編集]
- とはいっても何をしていいかわからないよという人は、右上の「サンドボックス」のページでいろいろ試してみてください。
- 【資料を集め、自身で文章を作成し、出典をつけて記述する】という基本ができるようになったら、ウィキペディアに活躍の場を移してください。
- ケンカしないように。
- 基本的な著作権について理解し、自分の手によるものではない文章・画像などに対しての敬意を忘れないでください。
- ウィキペディア編集の練習以外の用途で(なるべく)使わないようにしてください。
- 複数の画面で編集画面を開いていると、編集の競合が起きます。互いに声を掛け合いましょう。
- 海獺に御用の方は → 利用者・トーク:海獺 に書き込んでください。
- ウィキペディア編集の練習をするサイトですが、記事を作成しても対象によってはウィキペディアでは受け入れられない場合があります。判断基準は「Wikipedia:独立記事作成の目安」を参考にしてください。
ウィキペディアンの皆さんへ[編集]
- 共同執筆の下書き場所にしていただくのももちろんOKです。その場合ウィキペディアと同じアカウント名のほうが履歴云々でクリアになりやすいのでお勧めです。
- 初心者さんが困っていそうなときはアドバイスをお願いします。
基本的な使い方[編集]
以下、少し厳しいことが書いてありますが、基本的にはいくらでもトライ&エラーを重ねてくださって結構です。
「したがきペディア」「ウィキペディア」の特徴[編集]
編集をして保存すると「上書き保存」ではなくて編集ごとに新しい名前(IDナンバー)がつけられ、その記事の最新版として表示されます。履歴にはいつだれがどんな編集をしたかがすべて残ります。いたずら書きとしか思えないものでも、一旦「変更を保存」のボタンを押せば記録として残ります。あわてて除去して保存しても過去の版で参照ができます。 文章での説明は少し難しいので「版と履歴」のページに飛んで「新しい版 →」というところをクリックしてみてください。途中でわからなくなったら、最初にもどって「新しい版 →」を進めてみてください。
編集の3大方針[編集]
- 中立的な観点で書きましょう。あなたに近しい題材を記事にするとき、特に注意を払ってください。また政治的な指向やひいきのスポーツチームなど、自分では気づきにくい偏りをみんな持っています。文章を書くときは意識してください。例えばあなたの知人はある程度の知名度が世間的にあると思うとき、あなたはその人の知人であるがゆえに知名度を過大評価してしまっているかもしれません。第三者的な立場から文章を書くことができるという自信がつくまでは、手を出さないほうがいいかもしれないという判断もしてください。ウィキペディアに記事ができてしまえば、それはもう記事対象のご本人の手も、あなたの手も離れ、不特定多数の人が自由に編集することになります。一時的に不名誉なことが書かれないとも限りません。詳しく知りたい方は下記リンクを参照してください。
- 記述には出典を伴いましょう。「名物である和菓子の〇〇は日本一の和菓子と紹介されている」というような文章は根拠がないと、記述者の偏りなのか、事実なのか、判断できません。そのように紹介されている情報ソースを出典として併記しましょう。「会社の人がそう言っていた」「僕は本人に聞いたから間違いはない」という主張が良く見られますが、ウィキペディアでは受け入れられません。その情報が記述されている、だれもが検証可能な情報ソースをが求められます。
- 独自研究を載せてはいけません。あなたが発明した特効薬についての記事は論文として発表するべきであり、ウィキペディアを世紀の大発表の場に使わないでください。仲間内で流行っている言葉、遊びのローカルルールなども記述には向きません。評論も政治活動も宣伝も受け付けません。また複数の情報から推察した観点を推し進めることも認められていません。
その他[編集]
- 著作権侵害案件が起きた場合、またそう判断する場合、記述を版ごと削除する場合があります。
- いたずらが過ぎる利用者は、度重なる警告にも応じない場合「ブロック」し、以降のその利用者の編集に制限がかかります。
- 「したがきペディア」で新規作成した記事を「ウィキペディア」に転記したあとは、その項目を凍結します(編集保護)。
- 著作物である資料からの文章の引き写し(コピペ、引用などいろいろな表現があると思いますが)、また画像のアップロードは絶対にしないでください。判断がつかない場合は事前事後問わず相談してください。
- 一度作ったアカウントは、削除ができません。名前を変えることもできません。名前を変えたい場合には新たにアカウントを作成してください。使わないアカウントは「もう使いません」と連絡をいただければ編集が不可能な状態にします。
新規で記事を作成する[編集]
- 「ウィキペディア日本語版」に単独記事がない項目を、「したがきペディア」である程度作ることができます。
- 限られた複数人による共同作業で書き進めても構いません。
- 編集の仕方に慣れるまで何度も編集を試すことが可能です。
- 記事作成にかかわるユーザーは、ノートページに「私はこの記事をウィキペディアに転記することに同意します」と書いて署名をしてください。(同意がない場合ウィキペディアに転記できない場合があります)
- 限られたユーザーでのみ編集を行いたい場合は {{テンプレート:LimitedMember}} を記事冒頭に貼り付けると、トラブルになりにくいでしょう。
- 「新規記事の作成例」を見て参考にしてください。
- ウィキペディアの編集に慣れているユーザー(ウィキペディアン)からアドバイスを受けてください。
- 新規記事がある程度の形になったら「ウィキペディア日本語版」へ移植することもできます。ただし移植するためのライセンスの明記などがあるので、慣れないうちはウィキペディアンの指示を仰いでください。
- したがきペディアで作成した記事をウィキペディアへ転記するときの手順と注意をよく読み、手順を守ってください。
すでにウィキペディア日本語版にある記事を移植して、加筆編集の練習を行う[編集]
- ウィキペディア から したがきペディア へ 記事を移植するときの手順と注意点をよく読み、手順を守ってください。
-
- 上記の手順が終わったら、一旦保存した後、最初の編集でソースの一番上に
- {{テンプレート:MoveFromWP}}
- を追加してください。
- 上記の手順が終わったら、一旦保存した後、最初の編集でソースの一番上に
「したがきペディア」の中では好きなだけ加筆編集の練習を行ってくださってかまいません。
注意[編集]
ウィキペディアに反映する場合は、練習の成果をウィキペディアへ直接編集することで発揮してください。決してコピー&ペーストでウィキペディアに貼り付けたり、再移植したりすることは絶対に行わないでください。
理由[編集]
「ウィキペディア日本語版」から「したがきペディア」に記事を移植したときの版は、その後誰かの手によって「ウィキペディア日本語版」では独自の成長を遂げているかもしれません。違う成長をしている二つの記事が存在している可能性があるので、混在させてしまうと大きな混乱が生じます。
複数資料から自分で文章を作成し出典をつける[編集]
「新規記事の作成例#「複数資料から自分で文章を作成し出典をつける」流れ」を参考にしてください
わからないことがあったら[編集]
JawpTest・トーク:質問ページ にて受け付けます。こういうサイトですから何でもどんどん質問しましょう。
「したがきペディア」
20180120にFacebookに投稿したもの
ウィキペディア編集の練習サイト「したがきペディア」を作っています。
「資料を集め、自身で文章を作成し、出典をつけて記述する」という体験を気軽に味わえるように、ほぼウィキペディアを編集するような感じで行える場所を目指しています。
ウィキペディアの機能がなるべく反映できるように、現在テンプレートの移植を行っています。いろいろなベータテストにご協力いただけるという方は、私宛にメッセージをください。
URLをお知らせします。
現状はアカウントを作成してもメインページ以外の閲覧すら制限がかかっていますので、アカウントを作成したら私にアカウント名をお知らせ下さい。正式公開後は別にアカウントをお取りいただくほうがベターだと思うので、ベータテスター的なアカウント名で十分です。アカウント作成回りの表示が一部おかしくなるようですが、何とか突破してみてください。正式公開は、1/28あたりを予定しています。以下ぶら下がりで、作成に関する能書きを述べます。
<なぜ作ったか>
「ウィキペディアタウン」をはじめ、ウィキペディア編集イベントを開催したい方は多くなってきています。その際の障壁のひとつに「編集に対するハードルが高い」というものがあります。
イベント参加者個人の心理的なハードルもありますが、主催する側にも「イベントによってウィキペディアに迷惑がかかる(ような状態を見せられる)」、「主催者側が責任を感じてしまったり、責任を感じさせるようなことを指摘されたりする」という不安要素があります。払拭できるような方法はないかと考えていました。
このサイトでは、学校の授業など、継続的なカリキュラムとしてウィキペディア編集を扱うとき、主催者側がコントロールできる環境で、参加者が時間の制約を受けずに編集を進めることができます。直接ウィキペディアに書き込まないので、失敗を恐れずにじっくり取り組むことができます。
さらに、ウィキペディア編集イベントを開催したいが、すぐに講師を呼べるような環境が整っていない、インフラ面、予算面、開催規模、周りへの理解などなど、いろいろな要素でなかなか実現にこぎつけられない場合でも、このサイトを活用することで、クリアできる部分があると思います。 通常のウィキペディアタウンでは、集まった参加者たちがグループごとに編集し、記事がアップロードされていく達成感を現場で味わいます。自然発生的に拍手が起きることも多く、まさにオフライン編集イベントの醍醐味です。そこでは編集上のトラブルが起きないようにウィキペディアンがチェックやアドバイスをすることができます。
オンラインによるイベントをイメージしたとき、参加者がウィキペディアをリアルタイムで編集し始めると、それをチェックするにはそれなりの設備や装置などの条件が必要です。この練習用サイトならば、参加者が地理的に散らばっていても、編集上のトラブルを気にせずに進めていくことができます。また、ある程度練習サイトで記事ができてきたら、ウィキペディアにアップすることによって達成感もそれなりに得られるのではないかと思います。
講師によるウィキペディアに関するレクチャーを動画配信で遠隔地から行い、編集ワークショップは練習用サイトで行えば、実際に人が集まらなくてもイベントとして成立するのではないかと思っています。
もちろん、ウィキペディアに詳しい人間がイベント現場にいるにこしたことはないので、あくまでもこのサイトを使ってこんなことができるという例のひとつとして記します。 さて、ウィキペディアには個人用の下書きページがあります。
あくまでウィキペディア上なので著作権侵害案件などが発生した場合、ウィキペディアの決まりごとの中で対応と処理がなされます。言ってしまえばウィキペディアの誰かの手を煩わせることになります。
原則的にこの練習用のサイトは登録をしない人には記事は見られず、編集することもできないという制限を掛けます。非公開なので、たとえ著作権侵害のような案件が発生しても、これはなぜいけないかということを編集者に説明しながらゆっくりと対処することになるでしょう。
単純にウィキペディアの編集を気軽に練習したいという人に対しても、このサイトは機能します。主催したいけどその前に自分自身でも少し編集に慣れてみたい方もどうぞお使いください。
<波及効果>
実際に記事を書き進めても、ウィキペディア的には受け入れられない題材と判断されるケースはあります。そんなときの情報の一時保管所としても使用できます。
ウィキペディアタウンのようなイベントで、地域に根差した情報が、資料を使って百科事典的な体裁で書かれ、記録されることで、地域情報wikiのようなプロジェクトにもつながりやすいでしょう。
<ウィキペディアンの方々へ>
ウィキペディアの編集に慣れている人たちにお願いがあります。
趣旨に賛同いただけるならば、良きアドバイザーとして参加してください。
各権限は申請していただければ付与いたします。
また技術面で詳しい方は、(すべての機能は必要ないものの)必要に応じてあったほうがいい機能を(特にテンプレートの展開に関すること)を整備してほしいのです。
<面白そうだと思ってくださる皆さんへ>
自由にお使いください。
このサイトをどう活用するか、どんな可能性があるかは、それぞれの立場や目的で変わってくるでしょう。
鰹節は世界一硬い食べ物としてギネスブックに載っていないし、モース硬度についての噂も間違ってるという話
本年もよろしくお願いします。
ツイッターでは新年早々、鰹節の硬さが話題になりました。
こちら
togetter.comとか、こちら
www.youtube.comあたりが発端なのかなと推測されます(よくわからない)。
ここで人々の興味を引いたのは、
*世界一硬い食べ物としてギネスブックに載っている
*モース硬度は7
等の情報です。
鰹節が世界一硬い食品とは聞いていたけど、具体的にはモース硬度7~8で水晶に匹敵していて鋼鉄やガラスに傷をつけることが出来るっての凄まじいな
— タガネ (@TAGN) 2018年1月4日
このツイートは1万くらいの反応があったので、ここから広がっていったのかもしれません。
まず「モース硬度」について追っていきましょう。
ウィキペディア日本語版の「鰹節」には
ギネスブックと鰹節(注記:以下の記述は誤りです)
鰹節のモース硬度は7.0~8.0とされて、世界一硬い食品としてギネスブックに載っている[18][19]。
と、2017-04-12T23:44:35時点における版 において加筆されています。
「鰹節」の版間の差分 - Wikipedia
実は、出典のリンクは全く関係のないURLを示しており、モース硬度についての出典を示してはいません。
どこが発端なのかを調べてくださった方がいます。
鰹節のモース硬度、
— たなか🍲 (@TanakaTharaud) 2018年1月5日
2011/1/3時点でネットのどこかに記述されていたらしい
>ネットで検索すると、モース硬度7とか8とか書いてあるページがありました(信憑性は不明)。https://t.co/JK6jNJfyF5
ちなみに「”鰹節” ”モース硬度”」で2011年以前を検索しても、なかなか思うようなものにはヒットしません。
実際の書籍ではこの本に
モース硬度のことが書かれています。2016年12月の本です。
さて、モース硬度とはざっくりいうと、物質同士を互いに傷つけあったときにどっちが硬いかを相対的に示した数値のことで、「ひっかき傷をつけたほうが勝ち」というものです。
これもざっくりなんですが、フィールドワークなどで専用の機材がない時に、採取した試料の硬さをその場で調べて同定するための目安にも使われるそうです。
相対値なので、7と8では一段階違うだけだけれど、絶対的な数値では6と7の一段階とは大きく違うかもしれないということです。
つまり、クラスの10人を背の低い順に並べたとき、5人までは150cm台で、6人目から170cm以上になっても4と5、5と6は一段階しか違わないよねってことです。
ツイッター上の
爪は鰹節をかろうじて引っ掻いて傷をつけることができる。逆に、鰹節で爪を引っ掻いてもギリギリ傷つく。つまり、鰹節はモース硬度2.5前後。(めんどくさいから写真とらない)
— 山猫だぶ (@fluor_doublet) 2018年1月5日
Wikipediaに載ってる鰹節のモース硬度が怪しいっていって普通に検証実験してぜんぜん違うじゃねえか!って示す流れ、好き。正しいネット知である。
— ケンイチ(河原亭顕一) (@kawaradecabbage) 2018年1月6日
こういった流れを踏まえて、私にとっての結論から言いますと、山猫だぶさんの実験でも明らかなように7はあり得ないということになります。単純に本当に7ならば、鰹節は家庭にあるものではおいそれとは削れません。どんな鰹節を想定しているのかわからないので、何が正確かはわからないものの、鰹節削り器でもガラス片でも削れるわけですから。
といったわけで、ウィキペディア的にも出典が上記の書籍だけだと心もとないので、モース硬度についての記述は除去しました。
これは明らかに誤りであろうという記述をウィキペディアが広めてしまうということについて、少し心が痛いという気持ちからです。
もちろん、上記書籍を出典にして記述を再度する方がいるかもしれませんが。それもまたウィキペディアなので、その時はどういう記述が適切かを話し合っていくしかないでしょう。
さしあたって、モース硬度に関するウィキペディアの記述は、除去しましたということで。
「鰹節」の版間の差分 - Wikipedia
-----------------------------------------------------
次に「世界一硬い食べ物としてギネスブックに載っている」という記述です。
2007年にはYahoo知恵袋に
世界一堅い食材とは? - 鰹節です。ギネスブックにも、世界一硬い食品として登... - Yahoo!知恵袋
としてアンサーされています。
また全く時系列的には逆なのですが、2016年9月に以下の記事があり
かつお節は「最も硬い食材」としてギネス登録した。
との記述があります。いつ登録したかはこの記事ではわかりません。
たくさんの方のお時間をいただいて、ギネスブックそのものに記載があるかどうかの検証をしたところ、現時点で記載は見つかっていません。
また
Home | Guinness World Records で検索しても、それらしいものは見当たりません。
そうするとウィキペディア的には、
katsuokoubou.com等のサイトでギネスブックに載っていると記載され、出典として挙げられている以上、「ギネスブックには載っていない」ということを確認できる出典がないと、この記述がいくら怪しくても除去できないという判断をするのがまずは適切かと思い、そのままにしてあります。忸怩たる思いです。えいやっと除去してもいいのかもしれませんけれども、これはいわば「悪魔の証明」にも近い話です。
より確実な出典を求めるために、ギネスブックのどこに載っているかはっきりするまでコメントアウトするなどの対応もあるかもしれません。
ギネスブックという括りではなく「世界一硬い食べ物」という記述を探してみると、2007年4月に書かれたYahoo知恵袋の
出典として挙げられているこのサイトに行き当たります。
つまり2007年の4月以前に書かれているということになります。
このコラムの出典としての「発酵は力なり―食と人類の知恵 」
の記述を検証するという作業が残っていますが、まだ手元にはなく、猫がひざに乗ってきたので今日はここまで・・・。
追記2019年5月。
ギネスワールドレコーズより、メールにて回答がありました。
>ギネスワールドレコーズにお問い合わせいただき、ありがとうございます。
>お問い合わせの「鰹節」ですが、ギネス世界記録ではそのような情報は登録されておりません。
したがって、ネットにある「鰹節は世界一硬い食品としてギネスに載っている」および同様の表現は、事実ではありません。
追記2020年10月。
以下のサイトの記述も誤りです。
追記2021年8月
以下のサイトでは同じような疑問から調査してくださったようです。
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総合展のまとめというかレポート&最近の雑感。
昨年初めて図書館総合展にお邪魔して、いろいろな方に出会い、今年は何かできたらと思っていました。
そんな時にアカデミックリソースガイド社さんのブースの空き時間に持込企画ができるというお知らせを拝見し、「ウィキペディアタウンのことを図書館関係者の方々に向けて説明するのはどうだろうか」の企画会議が海獺の脳内で行われ、まずはコンタクトを取ってみようと思い 野原 海明 (Mia Nohara) さんに相談。8/14のことでした。
仕事の都合上9日しか総合展に行かれないので、9日で開いている時間をということで話は進み、16:05からの20分ほどをいただける運びになりました。
本当に感謝感謝です。ありがとうございます。
その後ウィキペディアタウンはLOYの2次選考を通過するなどの動きはあったようですが、そちらについては私は何がなんだかよくわかっていないので、そういう賞があって最終選考に残ることは光栄だなぁと思いつつ、私は私ができることを地道に進めていくことにしました。
今年もあちこちいろいろなところでウィキペディアのことやウィキペディアタウンのことをお話する機会をいただきました。
最近では本業はなんなのかよく聞かれるようになりましたが、教育関係でもコンサル業でも出版でもITでもありません。
ウィキペディアに関する活動は生業とは全く分けていて、ウィキペディアやウィキペディアタウンでの活動は、本業とは全く関係なく活動を続けてもメリットはなにひとつありません。名前も海獺で通させていただいています。
そんな中でも、総合展のような機会では「ウィキペディアの海獺」という名前が局地的に知られてきているようで、「あーあー!」と言われることもありますし「お噂はかねがね」などのお言葉をいただくときがあり、これはウィキペディアに関する地道な活動だけで知られ、信頼されつつあるのだなということかもしれないので、本当にうれしい限りです。
「あの会社のあの役職のあの人だから」というわけでない評価って、なかなかいただけることが少ないですよね。
さて、今回は来場されている方はほとんど図書館関係の方や興味のある方だろうということで、20分に絞り込んで特化してスライドを作りました。
スライドはこちら
https://www.slideshare.net/RaccoJawp1/20171109-81730222
スライドには、ウィキペディアの理念などの本来はお話するほうがいい部分を大胆にカットしてあります。
ブースをお借りし、人に聞いてもらい、20分で持って帰ってもらいたいものがあるので、チラシも作りました。
チラシ表
https://www.slideshare.net/RaccoJawp1/ss-81850399
もし聞いていく時間がなくても、端的にウィキペディアとウィキペディアタウンがパッと見て理解できるように&こういうことをやるよと。
チラシ裏
https://www.slideshare.net/RaccoJawp1/ss-81850375
話を聞いてくださっても、「ふーん」で終わってしまってはつまらないので、裏にはウィキペディアタウンを知ってもらうためのリンク集を作りました。紙ベースなので短縮URLとQRコードをつけてみました。当日のスライドのURLも記載しました。
これらは「ウィキペディアタウンの予定はどこで見ればわかるか把握できたけれども、周りを巻き込んでいくには? 開催にはどんな用意が? 過去事例は?」等の疑問がわいたときに、迷子にならないようにという配慮からです。
話は前後しますが、LOYの発表は前日の8日に行われたようで、タイミング的に興味を持った方が「ウィキペディアタウンって良く聞くけどなんだろう?」という疑問がわきやすい流れになったように思います。
少しでも多くの人に来てもらいたかったと思ってはいたものの、たとえ2~3人でもちゃんと届けようと準備をしましたし、とても暑かったですが、ネズミのかぶりものを改造して作ったラッコのつもりの帽子と、それに色を合わせたフリースを着て、ちょっとでも注目を集めようと思っていました。
「海獺さんってなんでそこまでやるの?」
ってこないだある方にも聞かれましたが、趣味だからです。
明るくファンキーにふるまってはおりますが、飲み会などは積極的に辞退するほうですし、お酒が入った方も実はすごく苦手です。
まあそんなことはさておき、思っていた以上にたくさんの方が来てくださいました。私の話を以前聞いたことがある方もいらっしゃいましたが、御新規さんも多く、お話が終わってからも多くの方とご挨拶をさせていただきました。「よかったよー」という声もいただけました。
自分の中では大成功だと思っています。うん。
昨日のうちにスライドのViewは100を超えているので、配布物も役に立ったかなと思っています。
また、使った資料をどんどん公開することで(大半はあまり代わり映えはしないものの、聞いてくださる方によって微妙に調整しているつもりです)、どこかで誰かがツールとして使ってくださったり、役にたてればと思っています。
来てくださった方々に感謝するとともに、快くスペースと時間を提供してくださったアカデミックリソースガイド社の皆様。チラシ配布などを手伝ってくださったつかささん、スライドで紹介した「千住葱」に対してご尽力くださったスワニーさんや丸善雄松堂さんに感謝いたします。予定では午後は帰っちゃうかもしれなかった理子様にも特別な感謝を。
さて、今年のウィキペディア関連の予定はもうこれで終わりで、ありがたいことに来年もお話をいただいているものがちらほらありますが、まだ日付が決定しているものはありません。
私の不徳の致すところもあり、なかなか楽しく動けない状況であることをご存じの方もいらっしゃると思います。
この件について私からは何も話しませんが、一点だけ、お気を使わせてしまっていることに対しては本当に申し訳なく思っています。
上記したように、私のウィキペディアに関する活動は、私が趣味でやっているものです。きまぐれにいつ辞めてしまっても、実生活にはダメージはありません。続けていてもお金が儲かるわけでもありません。
しかしながら、今後も私でお役にたてるところは出向いていこうと思っております。楽しくできるようなことや、楽しくお手伝いできることには積極的に動いていこう、できることを楽しくやろうと思っております。
よろしくお願い致します。
福岡巡業 その5 九州国際大学での講義とワークショップ
このレポートは実務的な面を重視して書きます。
与えられた時間:最大で90分+90分。途中休憩をはさむ。
対象:九州国際大学 現代ビジネス学部1年生 60名。
場所:図書館2階 ラーニングコモンズ 図の右下部分。
ただし、ホールではないので実際には柱があって見通しがいいわけではないのです。
各階案内 2F – 九州国際大学 Kyushu International University
環境:今回はPC持込なし。設備の使用もなし。
協力:図書館司書さんの協力が得られるかどうか不明。
メールや実際の打ち合わせからあらかじめ想像&わかったこと:
(失礼な表現を含みますがごめんなさい)
1.どうやら学生さんたちはあまり図書館での調べ物にはなじみがないこと
2.60名がウィキペディアをスマホで編集するのは大きなリスクがあること
3.ウィキペディアの編集についてある程度分かってる人が私だけであること
4.先生方も具体的にどんな成果を期待しているかはっきりしていないこと
5.「現代ビジネス学部」自体が今年4月からの新設学部であること[1]
6.カリキュラムとしては「プラン&プラクティスⅠ」であること
7.どうも担当の先生たちもカリキュラムをどうしていこうか試行錯誤であること
先日のブログにも書いたような、事務局長が「なんでウィキペディアをコピペしてはいけないのか、みたいなことだけでもわかってもらえたらありがたいです」とおっしゃっていたのも印象に残りました。
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いろいろ考えた末に:
1.講義は福岡大学で使用したスライドをベースに、1年生向けにアレンジ。ワークショップにつながるような話の内容にシフト。
2.ワークショップは「夜大学方式(小澤スペシャル)」と勝手に命名している、ウィキペディア日本語版にある既存の地元記事から出典が不足している部分をピックアップして、図書館にある文献から出典となる記述を探す方式。
今回は52のお題を抽出しました。
2017九州国際大学ワークショップお題
あらかじめ大学側にお渡しし、該当の文献を準備する時間がなければ講義を短くして調整。
3.受講者は60人の学生さんなので、ひとりひとつの課題ではなく、何人かでグループを作ってもらい、これも状況に合わせて2人1チームから4人1チームまで、何人で組んでもらうか様子を見てその場で調整。
4.ウィキペディアに直接結果を書くにはスマホを使用するしかないが、そのチェックが不可能なので、こちらで用意したワークシートに典拠を記入してもらう。
(ワークシート作成には、ウィキペディアを通じて知り合いになることができた何人かの司書の方に相談して作成しました。この場を借りてお礼を申し上げます)
準備とイメージは出来ました。あとは、やるだけ。
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当日。宇都宮事務局長さんが出迎えてくれました。天気もよし。
この日は結構人が多くて、何事だろうと思っていたら
「今日、オープンキャンパスなんです。すっかり忘れてました。わっはっは」という豪快なお答え。
「えっ。するとキャンパスツアーとかありますよね」
「ああ、だいじょうぶです。図書館はツアーから外しました」
ウィキペディアの海獺としてはむしろ受験志望の人たちにも様子を見てもらうのも面白いかもと思ったのですけども、私の講義でツアーから図書館を外してもいいものなのかと思ったりも。
図書館を訪れると、図書館の事務室長さんともごあいさつできました。
おお。ブックトラックには文献資料が用意されているではありませんか。
ややっ。昨日お会いした前館長の島浦さんも筑紫女学園大学の渡辺副学長もいらっしゃいます。現代ビジネス学部の副学部長の松井教授を始めサポートしてくださる教員の方々もスタンバイしてくださっています。現館長の伊東さんにもご挨拶ができました。
文献の用意はぎりぎりまで続いていて、52のお題のうち、この図書館では出典が見つからなかったお題をチェックします。
プロジェクターを設営して、準備はOK。
「本日、授業で使うためラーニングコモンズは使用できません」と書かれたホワイトボードに早くも落書きがされているのが、ちょっと不安。
学生さんたちが集まってきて、紹介を受け、講義は始まります。
配布資料は講義の後にしました。気が散ってしまうかなと思ったので。
講義では、ネットでこういうことをすると、こうなっちゃうよの話。情報の活用能力を意識していかないと3.4年生になって困ったり、差がついたりするよの話。ウィキペディアがどうやって運営されていて、記事は誰がどんな気持ちで作られているかの話。オープンデータに関する本当に入口の部分だけの話。
そして「けものフレンズ」の話。
けものフレンズというアニメがございまして、私はアニメには全く疎いのですけれども大層評判になったこともあり再放送がされるので全部録画して見てみました。
全12話のうち半分は、サーバルさんという耳が大きな女の子(?)が、主人公である「かばんちゃん」が何の動物なのかを調べるために「図書館」を目指すという話です。多少ネタバレになりますが、その世界の中ではどうやら人間と動物のハイブリッドが生息しており、唯一の敵であるセルリアンにつかまってしまうと、人間としての記憶を消されて野生動物になってしまうということらしいです(認識が間違ってたらごめんなさい)。
つまり、インターネットがない時代に、調べ物をするならば「図書館」に行けということ。しっかり情報をアーカイヴしないと情報そのものが残らずに「ないもの」になってしまうかもしれないこと。「記録が残らなかった出来事」は「なかった出来事」になってしまうかもしれず、今後は「検索にひっからない情報」は「ない情報」となってしまうかもしれないこと。というような話に絡めました。
先生方も興味深く聞いてくれています。
さてさて、講義の終わりの方まで、ワークショップの内容は学生さんたちには明かしていません。
ここまでにウィキペディアに載っている情報は、出典を伴っていなければ信頼性があいまいであるという話を繰り返しました。それを踏まえて行けば、このワークショップの意味合いがわかってくれるだろうと信じて。
44枚のスライドの43枚目。
「はーい、3人一組になって。大学生なんだからとっとと」
「3人一組で課題をやるから、外から見てこの3人がチームだとわかるように座って
「リーダーを決めて。このワークショップの間は、リーダーのことは ”リーダー” と呼んでね」
52のお題のリストとワークシートを配布。
「リーダーはこれからおれがテーブルを回るので、トランプを引いて。トランプのマークと数字が指し示すお題の出典を、このブックトラックや図書館から探して」
(出典が見つからなかったお題に対応しているカードはあらかじめ抜いておきました)
「どーしても見つからなかったら、先生や司書さんにヘルプ。それまではチームで力を合わせて」
「このワークショップは、見つかりました、良かったですという成果よりも、調べていくプロセスの方が大事だから、ワークシートに書かれていることをよく読んで、考え方の流れを意識してね」
リーダーが決まったチームから休憩で、その後再開。
では、GO!!!
学生たちは思っていたよりも積極的に行動を開始します。
わらわらとブックトラックに人だかり。
先生たちも各チームの進行状況をチェックしてくださいます。
でも思ったよりも学生さんたちが自主的に動き、調べ始めているので、先生方にこういいました。
「さあ、先生たちもやりましょう」まだ、お題はたくさんあるし、ワークシートもあります。
先生を巻き込んだことで、対抗意識と一体感が増したように思いました。
講義の時間を少し短めにして、ワークショップの時間を多めに取り、早いチームは既にお題をクリア。「ありがとう! 完璧です! 」私は見つけてくれたお礼を言い、まだ時間があるけど他のお題にもチャレンジしてみるかどうか聞きます。積極的なチームがミッションをこなすのが早いのか一番頑張ったチームはお題を3つこなしてくれました。
先生のひとりが言いました。
「うちの学生がこんなに真剣に本で調べ物をしているなんて初めて見るかもしれない」
先生たちもニコニコしながらワークシートに向き合っています。
学生さんたちにはなじみがないかもしれませんが、図書館の分類番号を書いてもらったり、お題のキーワードを意識してもらったり、書誌の記入例を意識してもらったりなども盛り込みながらのワークショップ。
海獺は全体の様子を見つつ、早くお題を提出してくれたチームのワークシートと出典となる文献をチェックし、リアルタイムでウィキペディアに出典を加筆します。
この時にプロジェクターの動きが気になっていた学生さんもして、なかなか鋭い。
ワークショップ後に「みんなが調べてくれたもののひとつをこうやって実際にウィキペディアに反映させました」といったときの「ほー」という低い声。
今回のワークシートはいったん大学側に全部お渡しし、先生たちが文献のチェックをしてくださる予定です。その後、それをもとにウィキペディアに反映させていただけるという流れになってほしいなぁ。
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日常的に見慣れているウィキペディアを素材として、地元のことを意識し、情報の正確性を確認しつつ、調べ物をする。そして、その先には百科事典としての外への貢献がある。なかなか有意義なワークショップになったかなと思います。
反省点は、地元の項目をお題にしたので、参考文献が同じお題もあり、他のチームが使ってる本待ち状態ができてしまったこと。チーム間で「それ終わったら貸してくれる?」というコミュニケーションをとるのも難しい部分があったようです。
今回のワークショップの利点は:
1.ネット環境がなくてもできる
2.参加者のネット慣れに依存することがなく調べ物学習が可能
3.講師側が、仮にウィキペディアに関する知識がなかったり人員的に少なかったりしても開催が可能
4.お題の絞り込みにより学習させたい対象のジャンルも絞れる
5.最終的にウィキペディアに反映ができ、成果を参加者に後日伝えられる
などです。
この方式であれば、人数にもさほど縛られず、中学生くらいから可能なのではないかなと思いました。
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海獺の福岡ミッションはこれですべて終わり。
先生たちも喜んでくれました。
でもでもなにより一番うれしかったのは、学生たちのミニッツペーパーです。
ワークショップ直後に、短く書いて提出するものなので、体裁よく書こうとかの紛れがなく、感情がストレートに出る気がします。
学生さんによってどこが印象に残ったのかが異なるところも興味深くて、これをもとに学生さんたちが互いにディスカッションしてほしいとさえ思います。それを横でニコニコ聞いていたい。
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以下は、ミニッツペーパーを画像データで送ってくださったので、それをもとに書き起こしたものです。赤い部分はなんだかとてもうれしいなと思った感想です。
171009 九州国際大学
〇ウィキペディアについて新たな発見があった感想
・ウィキペディアについて知らないことが知れて良い経験になった。
・ウィキペディアのお話が色々と聞けて初めて知ったことが多かった。
・ウィキペディアは何気なく使用していたが、誰かがどこかで編集していて、その権利は自分にもあると知り、自分も編集して貢献しようと思った。
・身近にあるウィキペディアについて実際に中の人の話を聞ける貴重な機会だった。ウィキペディアに書いてあることを鵜呑みにせずに、自分で咀嚼して考えを持とうと思った。
・ウィキペディアがどういったサイトなのか、信用できるものなのかを身をもって知ることができた。
・ウィキペディアの元管理者の話を聞けることなどほとんどない貴重な経験をさせてもらった。
・私たちのグループは、門司港レトロ、小倉都心、黒崎副都心を中心としたまちづくり、九国大図書館の歴史についての資料を探して重要ページをまとめた。おかげでウィキペディアの項目に文献が加わり、有意義な時間になった。
・ウィキペディアは使いやすいという印象があったが、それは多くの人が良いものを作ろうと協力したからだとわかった。
〇ウィキペディアを学んだことによって、気が付いたこと・今後のこと
・今回ウィキペディアについて大変詳しく学んだ。ウィキペディアを編集するのは誰でもできるが根拠をもってしなければいけないというのは知っているようで皆出来ていないものだと思う。今回の海獺さんの講演で学んだことをこれからに活かしていきたい。
・ウィキペディア作成において出典がなければ信用されないことに驚き。その出典を探すことも大変な場合があると実感し、ネットに信用できる記事などを書くのはとても大変で難しいことなのだと知った。
・ウィキペディアが個々の興味・関心・善意で編集された100%セルフサイトということを知ることができた。今後、ページ参照()が少ないページを改めていきたい。
・ウィキペディアを愛用しているので今日の講義でたくさんの大切なことを学んだ。炎上されないように言葉を選びます。
・いつも便利だと感じているウィキペディアだが、信頼度はかなり低いということを改めて感じた。
・ウィキペディアがボランティアで行われているサイトだったことを初めて知った。普段からよく利用しているので、間違った知識をそのまま覚えてしまっているのではないかと考えると少し不安になった。
・ウィキペディアに自分たちでも簡単に書き込めることを知って驚いた。ウィキペディアには間違いも多いことを知って気を付けようと思った。
〇情報リテラシーの側面が印象に残った感想
・ウィキペディアが不確かな情報であることは知っていた。けれど利用はしているから情報を正しく判断することを心掛けたい。とてもいい経験ができた。
・らっこさんの話を聞いて、ウィキペディアは100%信じるものではないということを学んだ。ネットでのマナーなども学べたので、ためになった。
・図書館などの本に比べてインターネットにある情報は信頼度が低いことは前から認識していたが、今回の話を聞いて改めて情報の取捨選択の大切さを実感した。これからは自分も正しい情報をウィキペディアを使って発信してみたいと思った。
・ウィキペディアの信用性など、ネット上でのことが詳しく知れた。
・ウィキペディアの情報を頼りにしていたことが多かったので、今回の話を聞いて掲載されている情報をうのみにするのではなく、どの本からの情報なのかを調べようと思った。
・ウィキペディアの深いところまで知れたから、安全性、正確さなど、普段絶対に知れない部分まで理解することができた。インターネットがどういうものなのか少しは理解できた。
・ネットに書いてあるものは根拠があるものとして考えるのではなく、明記されてものでないと信じることはしてはいけないと改めて思った。また、自分で調べることもしないといけない。
・今まではネットで見た情報にただ目を通すだけだった。しかし今回のワークショップで、全く信用するわけではなくウィキペディアでは出典などを掘り下げて真偽を確かめていくことを学んだ。
・普段は気軽に閲覧しているサイト(ウィキペディア)が、本当の情報か、嘘の情報かまだ判明できていない内容のものがあるということがわかった。また、自分たちユーザーが、根拠のある検証できる内容に訂正したり書き込んだりしたいと思った。
・ウィキペディアに書かれていることがすべて正しいというわけではないことを初めて知れたのでよかった。
〇調べるプロセスにまつわる感想
・本を探すのが思ったより大変だった。
・米町、魚町などの地名について学んだ。調べるのが思いのほか大変で疲れたが、勉強になった。
・城下町がどのように変わったのかを知る良い機会になった。
・本を探すのがとても難しかった。だけど舛添要一さんのことについてとても勉強になった。
・調べることの楽しさを実感することができた。
・実際に担当した課題についての裏付け情報を探すのはとても大変だった。いろいろな観点から書籍などを調べてみたが結局必要な情報を得ることができず、Webサイトの方で探すことになったので残念だった。
・何かの情報を得るために真実かどうか調べる過程が意外と楽しかった。
・チームで協力して完成させることができて嬉しかった。
・久しぶりに紙媒体のものを調べるために使ったが、これから調べることのためにも慣れていかなければと思った。
・今日の授業で、本を細かく読むことが難しく、普段体験していないことが体験できた。
・探して調べることは大変だったが、友達と協力しながら楽しくすることができた。
・今回調べものをして、久しぶりの調べものだったので楽しんでできた。
・図書館の様々なコーナーを探したが、カードのテーマに合った資料をなかなか見つけられず苦労した。結果的に探し出せたので良かった。
・出典を探すことはかなり時間がかかってしまったが、久しぶりに本を使った調べものができ、良い経験になった。
〇らっこさんについて
・なぜラッコってネームなんですか?
・先日に引き続き海獺さんの講義を聞くことができ、ウィキペディアについての知識がより深まった。資料集めの速度も上がり、とても有意義な時間を過ごすことができた。
〇その他
・普段では体験できないようなことができたので、とても楽しく勉強になった。これからレポートなどを書く上でとても良いことを聞けたと思う。
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そんなわけでお疲れ様でした >関係者の皆さま
この長いレポートが、読んでくださっている方の環境でも、ウィキペディアを利用したイベントの開催のきっかけになることを祈って。
福岡巡業 その4 [福智町の歴史・文化まち歩きプロジェクト~自分のチカラで世界中にタカラ発信!]
福岡県滞在4日目。10/8。
早朝、日向先生と坂ノ下さんを乗せた鳥越館長の車が私が泊まっているホテルの駐車場に着きました。
さあ、いよいよ今回の旅のメインイベントです。
このイベントは「福智町の歴史・文化まち歩きプロジェクト~自分のチカラで世界中にタカラ発信!」というタイトルで、またポスターが素晴らしい。
ガイダンスの会場はメインのワクワクワ広場です。
私が先にウィキペディアについての説明をして、そのあとに坂ノ下さんがオープンストリートマップの説明をして、どっちやりたいか決めて、現地にゴーという流れ。
合同でやることになったのは、私の希望でもありました。
ふくちのちでの大きなイベントとして位置付けるならば、スタッフさんは大変でしょうけれども、百科事典や地図だとかに限定せずに「発信すること」でまとめてやってみるのはどうだろうと思ったのです。
細かい経緯は省きますが、講師を含めて全員がそれで行きましょうということになり、綿密にスケジュールが組み立てられます、
結果的に現地にいる時間が多い方がいいオープンストリートマップチームは、ウィキペディアチームよりも30分現地滞在時間を長くし、編集時間を短くしました。現地で情報を吸い上げないことには進まないOSMと、資料がないと立ちいかないウィキペディアの特性を考慮したものです。
成果発表までの時間は1時間短縮して、様子を見ながら延長の必要があればやるということに。この表ではまだ18時に成果発表ですが、17時から成果発表ということになりました。
このOSMとWPの現地調査・編集のスケジュールをずらして行うという作戦は、結論から言えばとても効果的でした。編集が初めてという方が多いイベントでは有効ではないでしょうか。
ガイダンスはいつもの感じ。40分くらいでまとめましたが早めに終わったかな。
スタッフの葛西さんが撮影してくれたガイダンス中の写真。図書館スペースの真ん中でやっていることが良くわかります。
めっちゃ大きなスクリーンにスライドを映して説明。
20171008.ふくちのち スライド
スクリーン左下の魔法使いの扮装をして説明しているのが私でございます。
どうしてこんな扮装をしようと思ったかのひとつに、イベントとは関係なく来館した方々にも、ちょっとだけでも注目してもらえればいいなと。
坂ノ下さんの説明も終わり、何台かの車に分乗して、まずウィキペディアチームは「九州日立マクセル赤煉瓦記念館」へ向かいます。
この建物は1904年に建てられたもので三菱方城炭鉱坑務工作室でした。方城炭鉱についての知識や基本的な炭鉱のことを含めてガイドの中村さんが建物や作られた経緯などを楽しく(怖く)紹介してくれます。
参加者は大学生中心なので炭鉱についてはなじみがありません。たとえば「ボタ山」という語句。中村さんとしては知ってて当然の語句ですけれども、大学生には何のことかわからない人もいるので説明の途中で解説してもらいました。
「ボタ」は確かふくちのちの2階にも展示してあるのですけれど、あらかじめ見た人は少なそうです。
ボタ山 - Wikipedia 高さが100メートル以上のものもあったようです。
ウィキペディア日本語版の「方城炭鉱」の記事はほとんどが爆発事故のことで占められています。
方城炭鉱 - Wikipedia この項目も加筆が望まれます。
炭鉱での暮らしをうかがわせる、もともと浴場だった建物も案内していただき、そのあとは徒歩で伊方古墳へ。
そうそう、ガイドしてくださった中村さんはとてもダンディで、靴も乗ってる車(NSX?)もすごくかっこよくて。
伊方古墳でも古墳を説明するための用語や基礎知識を解説してもらい、なんと古墳の中にも入れるという貴重な体験ができました。私はと言えば沼津のウィキペディアタウンでのりまきさんや学芸員の方に古墳について聞いていたので、少しだけ知識がある気になっています。
ちなみにここまでずっと扮装をしたままです。
さあ、今日はこの二つの記事を書きますよっ
「九州日立マクセル赤煉瓦記念館」「伊方古墳」
オープンストリートマップチームの動きは、私にはよくわからないので他のレポートに譲ります。
お昼ごはんは、館内にあるカフェ「としょパン」のランチ。写真を撮り忘れましたっ。
さあ、お腹がいっぱいになったらレンガ、古墳どっちを編集するかを選んで、編集開始。古墳チームには元管理者のあの方がヘルプでつきますが、ここではどのように紹介していいかわからないのでしません。
さてさて、ふくちのちのスタッフのウィキペディアの方をメインで担当してくださった松尾さんは、どうやら当日を迎えてもなお不安だったそうです。昨年の11月にウィキペディアタウンは体験しているのですが、大掛かりなものではなかったらしく、イメージがわかなかった部分もあるようです。
今回は着々と記事の形になる姿をプロジェクターで映しながら、進行具合が誰からもよく見えるスタイルで行いました。
記事はこのような形になりました。
古墳や炭鉱に興味がある人? という問いかけに誰一人として手を挙げることがなかったのに、そのような立派な記事が。
作っている最中から、グーグルの検索上位にウィキペディアの項目が現れていくさまや、坂ノ下さんがオープンストリートマップへリンクを入れてくださったりとかの変化も含めて解説を伴っていくうちに、松尾さんの表情がどんどんとほっとしたものになって行ったようです。よかったよかった。
交流会は2階の一番奥のお部屋でお酒は抜きで。ここでもとしょパンとふくちのちのクッキングラボがフル回転でおいしそうな料理が並びます。おにぎりもあるっ。
私は、年齢が高めのテーブルにお邪魔して改めてご挨拶。
筑紫女学園大学の副学長の渡辺さんと、九州国際大学の現代ビジネス学部教授の島浦さん。
お二人は仲良しとのことで、お時間が合えば明日(10/9)の九州国際大学のワークショップにもぜひぜひというお話をしていたところ、島浦さんは九州国際大学の前図書館長であることがわかり、「いや、実はまだ明日図書館のスタッフさんがどの程度ご協力いただけるかが不明なのです」みたいな不安をお話してしまいました。いろいろ事情もあるのかなぁという感触はありましたが、はてさて。
お二人ともお忙しいので今日の明日で来てくださいねなんていうのもおこがましいのですが、今日のイベントにはとても興味を持ってくださったので、今度は教育現場で授業としてどう展開するかにも興味を持っていただきました。
健全に夜は更け、大学生の皆さんと写真撮影をしたり、心の中では今日が終わった安堵感と、明日の不安が募るものの、烏龍茶がおいしい。
さてさて、またもや館長の車で宿までお送りいただいて、あしたは少し朝寝坊ができるスケジュールなので、10時にまた迎えに来てもらうことにし、お疲れ様でした。
ふくちのちでいただいたおにぎりとから揚げを部屋に持ち込んで、寝る前にまた食べてしまったり。