【ウィキペディアではだいたいこんな風な意味合いで使われてるんじゃないだろうかと思われる海獺による用語辞典】
出典(References)
情報源。典拠。
注釈(Notes)
内容に関する注意書き。情報源も併記されるのが望ましい。
脚注(Footnotes)
出典や注釈がまとめてあるところ。出典欄とも。
関連項目(See also)
本文中には登場していないが、参考になりそうなウィキペディア内の別記事。
参考文献(Sources)
記事を執筆するにあたって使用した資料。
関連書籍(Related books)
記事の執筆には使用していない資料。
発展資料(Further reading)を指す場合も。
引用(Quotation)
明瞭区分性・主従関係・出典等が示されている、他人の著作を副次的に紹介する行為。(前提・先行研究等の要約として使用する行為とは分けている)
一般的には参考文献と出典の訳は逆かもしれません。
つまり、
出典とは情報源なので、形態を問わず「Sources」でしょう。
参考文献は、「References」や「bibliography」などの訳語があてられることが多いです。ただ「bibliography」の場合、「作家の作品一覧」の意味合いが出てくる場合があります。
あえて上記にしてあるのは、ウィキペディアでは出典に使うタグにrefの文字列があるからです。
<ref>とか
</references>とか
{{reflist}}とかです。
英語表記と日本語への訳語にはいろいろ注意をしないといけません。
なので、ウィキペディア日本語版ではこんな感じだよ、程度の参考に😃
イチローさんに残して欲しいもの
【すごく真面目なイチローさんの話】
意図していたかどうかはわからないけども、言動が注目されマスコミに自身が発した言葉を曲解されたり切り取られて誤解を産むようになって以降、イチローさんはその受け答えで自分の意図を正確に伝えようともがいていたし、特に日本のスポーツジャーナリストに『今、この場ですべき質問とは何か』を教えようとしていたのかもしれないなと思った。
それが徒労に終わったと思ったのか、ちゃんと伝わっているか確かめたくなったのかのサインとして、数回の『何かおかしいこと言ってますか?』だったと思う。
その時だけ報道各社の反応は笑いとなって視聴者にも伝わったけれど、イチローさんの表情は諦観にも見えた。
本当かどうかはわからないが、イチローさんは本をあまり読まないと聞いたことがある。ビデオゲームもしないと。
恐らくその流れからするとコンピュータのディスプレイやスマートフォンの液晶画面を見ることも最小限に留めていたのではないかと思う。
本当かどうかわからないと書いたのは、昨夜の記者会見で、イチローさんの鼻根部分に、普段は眼鏡をかけているのではないかと思わせるような特徴的な痕がついているように見えたからだ。
言葉の選び方や、言い回しなどは、普段から言葉を意識していないと出てこないものが多々あった会見だったので、もしかすると本も読んでいるし、視力が相当落ちているのではないか、とも思えた。
新庄剛志さんも体よりも視力が落ちてきたことを引退の理由として挙げていた。
会見でこんなやり取りがあった。
******
――3月終盤に引退を決めたと。技術の質問で恐縮だが、打席内での感覚の変化は今年はなにかあったか。
『いる?それ、ここで(笑)いる?』
――ぜひとも、はい。
『裏で話そう、あとで。裏で。』
******
野球選手としてのクオリティを保とうとしていく上において、すごくストイックにトレーニングをしていたように見えるイチローさんが『どこから衰えていき、どのようなアジャストをしたのか』を後世に言葉で伝えてくれたとしたら、それは多くのアスリートにとって大きな財産となるだろう。
あくまで「私にとっては」だけれど、イチローさんが残すもので一番貴重な資料は「これ以上は上手くならない」という壁を受け入れて以降のココロとカラダとの向き合い方だと思う。
【ウィキペディア】出典のつけ方(実践編)
今回は実際に出典をつける練習をします。
今これをスマホでご覧になってる皆さんは、あとでPCで試してください。
ウィキペディアの編集はPCでやるほうがベターです。というか百科事典を編集するんだから、パソコンでやりましょうよ。
タブレットでもいいのですが、ソフトウェア・キーボードが画面の下から出てくるということは作業領域が狭くなるということだし、タッチパネルでは細かくカーソルを移動するにはテクニックと慣れが必要です。
そんなわけで皆さんがパソコンでこれを読んでくださっているという前提で、話を進めていきます。
ゆっくり確かめながらやれば理解ができるはず・・・です。
- 準備
- 書き込み開始
- ソースを編集とビジュアルエディターの切り替え方
- 出典1 Web出典をビジュアルエディターで
- 出典2 文献を「ソースの編集」で
- 出典3 文献をビジュアルエディターで
- 最後に重要なこと
準備
パソコンが準備でしたら、ウィキペディアに行ってログインしてください。
こんな風に一番左に自分の名前が表示されていたら、ログインしているということになります。
その右のほうに「下書き」のリンクがあります(ログインしていないと出てこないはずです)。そこをクリック。
以前「下書き」を使ったことがある人は、何か書かれているかもしれませんが、いったん白紙化してくださるとありがたいです。
こんな感じの画面になるか、もしくはとにかく何も書かれていなくて、まっさらで編集できる画面を開いてください。
白紙化するには、全部消して投稿すればOKです。自分の下書きページですからあまり躊躇せずやってしまってかまいません。消したとはいっても過去版には残ってますから保管しておきたかったものがあっても大丈夫です。
書き込み開始
さて、「ソースを編集」タブを開いて、この編集フィールドに、こんな風に入力してください。コピペしてもいいです。
*****ここから*****
== 脚注 ==
{{Reflist}}
*****ここまで*****
はい。同じ文章が三行です。
{{Reflist}}とは、出典をまとめておく場所を決める呪文です。画面をよーく見ると、青い投稿ボタンのさらに下の「マークアップ欄」に{{Reflist}}と書かれたリンクがあります。それを押してもOK。編集フィールドに入力されます。
ここまでできたら、一旦保存しましょう。つまり投稿してしまうのです。要約欄には「練習」とでも入れてください。
こんな風に表示されているはずです。
この3行にそれぞれ違った形で出典をつけます。
今回は3種類の方法を解説します。
ソースを編集とビジュアルエディターの切り替え方
このボタンが右のほうにあるはずです。見つけてください。
そもそもどちらかの編集モードが最初に表示されてないよと言う人は、
「個人設定」から「編集」→「エディター」→「編集モード」
で、「両方のエディタータブを表示する」を選んで、「保存」してください。
出典1 Web出典をビジュアルエディターで
この文章の出典となる資料はこのURLです。
https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4406&seq=0
まず、「ビジュアルエディターで、Web出典をつける」場合を説明します。
「編集」を押します。これでビジュアルエディターモードになります。
観松院は長野県北安曇郡松川村にある寺院。 の「院 」と「。」の間にカーソルを持っていきます。
「❝引用」を押して「自動」タブを押し、URLを入れて「生成」をクリック。
タグが生成されるので「挿入」を押します。
「編集」の必要がなければ、何もないところをクリックします。
これだけで完成。投稿してみましょう。
こんな風になったはずです。右のほうには日付も入っています。
「ソースを編集」で確認すると
<ref>{{Cite web|title=観松院宮殿 - 信州の文化財 - 財団法人 八十二文化財団|url=https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4406&seq=0|website=www.82bunka.or.jp|accessdate=20〇〇-〇〇-〇〇}}</ref>
という呪文が入っているのがわかると思います。
出典2 文献を「ソースの編集」で
次は「ソースの編集で、文献で出典をつける」場合です。基本ですね。
*『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗)』 郷土出版社、1996年。ISBN 4876633258。
という本の190ページに、この文章の出典があります。
まず出典生成ツールのページに行って、必要事項を入力してみましょう。
著者名がはっきりしないのでこんな感じになります。
出てきた結果の
<ref>{{Cite book|和書|author= |title=『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗) |publisher=郷土出版社 |year=1996 |page=190 |isbn=4876633258}}</ref>
この呪文を「ソースを編集」を開いて貼ります。
こんな感じになったかな?↓
出典3 文献をビジュアルエディターで
3つめは「ビジュアルエディターで、文献出典をISBNを使ってつける」場合を説明します。
文献は上記と同じ、これです。
*『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗)』 郷土出版社、1996年。ISBN 4876633258。
このISBNをコピー。
「編集」を押してビジュアルエディターモードにします。
先ほどのURLを入れたのと同じ要領で、URLの代わりにISBNを入れます。
「❝引用」を押して「自動」タブを押し、ISBNを入れて「生成」をクリック。
これで完成です。
「ソースを編集」で確認すると、
<ref>{{Cite book|title=Tanbō Shinshū no koji|url=https://www.worldcat.org/oclc/40507754|publisher=Kyōdo Shuppansha|date=1996|location=Nagano-ken Matsumoto-shi|isbn=4876633231|oclc=40507754|others=Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-}}</ref>
という呪文が入っています。
脚注欄には
- Tanbō Shinshū no koji. Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-. Nagano-ken Matsumoto-shi: Kyōdo Shuppansha. (1996). ISBN 4876633231. OCLC 40507754.
という表示が出たはずです。
ただし、該当のページ数(p190)までは入力されていないので、「ソースを編集」で
|page=190
を入れることで、ページまで表示されます。ここだけちょっとめんどくさい。
<ref>{{Cite book|title=Tanbō Shinshū no koji|url=https://www.worldcat.org/oclc/40507754|publisher=Kyōdo Shuppansha|date=1996|location=Nagano-ken Matsumoto-shi|isbn=4876633231|oclc=40507754|others=Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-|page=190}}</ref>
- ^ Tanbō Shinshū no koji. Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-. Nagano-ken Matsumoto-shi: Kyōdo Shuppansha. (1996). p. 190. ISBN 4876633231. OCLC 40507754.
となります。ちょっとしたテクニックが必要です。
ビジュアルエディターの「❝引用」を押し、「マニュアル」タブを押すと、各要素を入力する画面が出てきます。形は異なりますが、ウィキペディアタウン | 出典タグを生成する と同様のやり方だとわかるでしょう。
最後に重要なこと
出典をつけるときに「著者名がない」「ページ数が振られていない」「ISBNがない」「タイトルの表記が表紙と奥付で違う」などの迷う要素があります。
この時にはどう考えればいいかというと、「読者がその資料にたどり着ければいい」と考えてください。紛らわしい文献があるなら注記をしてもいいでしょう。
出典は、検証可能性のためなので、誰でも検証できるような情報が記載されていることを第一に考えてください。
要は、「その本だとわかればいい」のです。
【ウィキペディア】出典のつけ方(初級編)
ウィキペディアの編集は大きく分けて、ふたつの考え方を切り替えてやる必要があります。
ひとつは地の文をどんどん書いていくこと。資料を積み上げて自分の中で咀嚼した文章を書き、どの資料・文献を参考にしたか併記する。いわゆるWritingの作業。
もうひとつは資料などをどのような形でウィキペディア上に記述するかという、Editingの作業。
他にもページの見栄えを含めたデザイナー的な要素も必要になるときがありますが、そこはまたそれで。
そんなわけで今回は、めんどくさい出典タグ付けを簡単にやりましょうというお話。
出典のつけ方
出典をつける作業は、地の文を書くこととは別の慣れが必要です。
例えばウィキペディア日本語版の「飴細工」の記事の中のこの文章。
江戸時代に始まった飴細工は「飴の鳥」とも呼ばれた。鳥を主に作ったからだといわれる。
には、記事の中身を見ると
<ref>{{Cite book|和書|title=サライ1993年第15号|publisher=小学館|year=1993|page=42}}</ref>。
という出典タグがついています。
つまり「小学館が発行しているサライ(という月刊誌)の1993年の15号の42ページを見るとこの文章の根拠が書いてあるよ」ということが示されています。
この呪文のようなタグを書くのって大変ですよね?
なので、これを簡単に作る方法をお教えします。
出典タグ生成サイト
↑のリンクをひらくと
このようなシンプルなインターフェースで、資料が何かを選んで、必要な個所を埋めだけで、下のスペースに呪文を生成してくれます。
こんな感じ。
できた呪文を、地の文のとこに貼り付ければOKです。
ビジュアルエディター
ウィキペディアには2種類の編集モードがあります。
『ソースを編集』というHTMLのような呪文を使うモードと、単に『編集』と書かれているビジュアルエディターです。
出来ることと得意なことに多少の違いはありますが、ここでは出典付けに絞って説明します。
ビジュアルエディターにも、上記の出典生成ページと同様の機能が実はあります。
上のメニューバーにある、「❝引用」というところを押すと、箱が出てきます。
ここに適宜記入することにより、呪文が作られます。
強力!
ビジュアルエディターはソースを編集してきた人からすると使いにくい、という声を聴くことがありますが、出典をつけるという作業ではとても強力です。
上の画像の中に「自動」「マニュアル」「再利用」とあります。
「自動」のタブを選んで、ISBNを入れれば、ざざざっとタグを生成してくれます。Web出典ならURLを入れると同様に生成してくれます。
情報に過不足がある場合は、一旦「挿入」をしてからカーソルを合わせ「編集」できます。
「再利用」は文中で複数回同じ出典を使うときに便利なモードで、それまでに入力している出典情報から選ぶだけという手軽さ。
レッツ腕試し
残念ながら、ウィキペディアできちんと出典がついているという記事は多くありません。方針では出典をつけることが決められているのに、編集ができるということ自体の手軽さが先に立ち、なかなか浸透していないようにも見えます。
そんななか、新規記事をバリバリ書いていくという道のほかに、既存の記事に出典をつけるというものがあります。
この作業は、編集に慣れるためにも良いですし、何よりも読者の知識の手掛かりにもなります。
イメージしてください。
今あなたが図書館にいるとします。
周りにはたくさんの本。
ウィキペディアの編集をちょっとやってみたいけど一人ではなかなか。
そんな時は海獺にメッセージする?
それも確かに良いアイデアではありますが、こちらのサイトをご覧ください。
これは、ウィキペディア日本語版の「要出典タグ」がついている箇所をランダムに提示してくれるサイトです。このサイトの日本語版は、空飛ぶウィキペディアンの太田さんが作ってくれました。
出典が見つけられそうなお題が出るまで「次!」ボタンを押して、出典がありそうなお題が出たら、図書館から資料を見つけてみましょう。
目当ての文献が見つかったら、「出典知ってる!」ボタンを押して、当該記事に飛びましょう。
あとは上のほうで説明した方法を使って、出典タグという呪文をつけてあげればOK。
投稿する前に「プレビュー」を何度も確認して、おかしくなってないか見ましょう。
なんかおかしくなってしまった・・・ときは海獺にメッセージを。
みんなが出典をつけていけば、ウィキペディアはもっとよいものになります。
【2019 Art+Feminism Wikipedia Edit-a-thon】
海獺活動
02-23 「長尾コミュニティスポットわくわく」でのWikipedia講座 初級編
02-28 松戸市立図書館での職員研修+ワークショップ
03-03 神奈川県立図書館での「ひなまつりWikipedia 女性×かながわ」
03-07 JEPA 日本電子出版協会のレファレンス委員会でのトークセッション
03-09 「2019 Art+Feminism Wikipedia Edit-a-thon」
怒涛の5連続イベントがなんとか終わりました。
今日の「Art+Feminism Wikipedia Edit-a-thon」は、通常のウィキペディア編集イベントとはちょっと異なっていて、書きたい題材を参加者自身が決め、資料も自らが用意し、事前に題材の選び方をアナウンスし、イベントでは書く上での注意点をレクチャーするというものです。
サンドボックスと呼ばれる下書きページにとにかくどんどん書いていく。体裁は後でもOK。他言語版から翻訳移入するときには注意してね。などいつもとは考え方を変えたレクチャーが必要になってきます。
神奈川県立図書館でのイベントと同様に、ウィキペディアに関するあれこれを私が説明し、ウィキペディアにおけるジェンダーバイアスなどイベントに沿った説明は武蔵大学の北村准教授が担当。
午後からのイベントですが、町歩きもなく、会場も遅くまで借りれていたので、もくもくもくもくと作業が進んでいきます。もちろんいつものように質疑応答はいつでもOKでその場で解決。何がわからないかわからないという段階から、実際に編集をしてみて湧いてきた疑問などをすぐに解決していきます。
編集経験がほとんどない人ばかりで、選んだ題材によって進捗状況はまちまちでしたが、まずは編集プロセスを体験することが大事です。今後も継続的にアフターフォローをすることで、もっともっと書き手としての経験を積んでいっていただければと思います。
ここから大事なこと
きたむ・・・さえぼーさんの説明にもあったのですが、アートもフェミニズムも、女性に関する記事もウィキペディアではとても少なく、ジャンルとしても充実しているとは言えません。
Linuxのバージョン違いの記事は何の疑問もなく当然のように特筆性があるとみなされるのに、「キャサリン・ミドルトンのウェディングドレス」の記事は、英語版ではノートページに「全く役に立たない記事」とコメントがつき、2004年から活動しているベテランユーザーにより削除依頼が提出され、少なからず削除すべき、あるいは独立記事に値しないので「ウィリアム王子とキャサリン・ミドルトンの婚礼」の記事に統合すべきという意見が付きました。
Talk:Wedding dress of Catherine Middleton - Wikipedia
Wikipedia:Articles for deletion/Wedding dress of Kate Middleton - Wikipedia
私自身も不勉強で恥ずかしい限りなのですが、このウェディングドレスは、その当時のイギリスの縫製と服飾技術などの粋を集めたもので、今後数年間のウェディングドレスの傾向に影響を与えるものであるという評価もあります。
男性編集者が多いウィキペディアでは、このトピックがどれほど重要な価値を持つのか判断することができないという例です。
そういった情報を踏まえると、アートとフェミニズムのクラスタの方々がウィキペディアに興味を持っていただき、ジャンルの充実に寄与してくださるとしたら、ウィキペディアにとって大きな財産となります。記事を書く側に立てば宝の山がまだ眠ってるということでもあります。
ウィキペディアではあるジャンルに優れた書き手が現れることで、ジャンル全体の充実が見られる傾向があります。良い例が図書館の記事です。
こういったイベントを企画し実行するということは、とてもとても高い価値があることがわかっていただけるでしょう。
成果
マヤ・アンジェロウ - Wikipedia (翻訳 加筆)
イトー・ターリ - Wikipedia (新規)
蔵真墨 - Wikipedia(新規)
レノラ・デ・バロス - Wikipedia (翻訳 新規)
ヘッダ・ガーブレル - Wikipedia (さえぼーさんによるデモ編集。翻訳 新規)
池袋モンパルナス - Wikipedia (加筆)
田中敦子 (画家) - Wikipedia (翻訳 加筆)
肋骨レコード - Wikipedia (海獺によるついで編集。翻訳 全面改稿)
という成果と、
- 甲斐美和
- サイラス・マーナー
- 女流美術家奉公隊
- ゲリラガールズ
- ニッキ・ジョヴァンニ
- ブリジット・ライリー (画家)
- ライオットガール
- 陳進
- マリエッタ・ロブスティ
などの記事がサンドボックスの中で熟成されています。
もちろん、記事をある程度のラインまで完成させることは大事です。ただ、ウィキペディアの編集はすぐに熟達するものではないので、今後ゆっくり時間をかけて下書きページで取り組んでいくこともまた楽しいプロセスだと思います。
皆様お疲れさまでした。
そんでもって
今回私が講師をやりつつ翻訳記事としてさしあたって全面改稿した「肋骨レコード」はずいぶん前からあった記事でしたが、とても短く出典もついていない状態でほったらかしの状態でした。
私はもともとこの事象を知っていたわけではなく、Facebookで
というイベントがあるとマツユリさんが教えてくださって、俄然興味を持ち、うおおおおと英語版を翻訳したものです。
展覧会が開催されたら行こうと思います。また新しい情報源で加筆ができるかもしれません。
こういう、心動かされる対象と出会って、勢いで記事を書くのもたまにはいいですよね。
【辞書と事典とウィキペディア】
3/7は水道橋の三省堂さんにて、JEPA 日本電子出版協会のレファレンス委員会にお邪魔して、ニッポニカの吉田兼一さんとのトークセッション的な催しを、ディジタルアシストの永田健児さんの司会で行いました。
参加されたのは辞書を作っている出版社の方々20名くらい。
ウィキペディアってなんだろなの話を、辞書を作っている人達向けにうんうん唸りながら作ったスライドでお送りしました。
辞書編纂者の飯間浩明さんのウィキペディアの項目に出典をつけるリアルタイム編集を見てもらったり、辞書とウィキペディアの語句による比較をしたり。
そのあとは、吉田さんによるニッポニカの説明。ウィキペディアとの比較もして頂きました。
※海獺の話を聞く度に仕事柄モヤモヤするとおっしゃってました(良い意味で)
そのあとはクイズグランプリ形式による、お題を引いてのトークセッションとなりました。
『クイズグランプリ』を知ってる方? との問いに数名しか挙手されず。勢いよく手を挙げる海獺氏。
『では【項目の30】お願いします』と言うとお題が開いて、ニッポニカ、ウィキペディアのそれぞれのコメントをするトークセッション方式です。
たくさんの方の名刺を頂き、概ね皆さん喜んでいただけたような気がします。
その後の懇親会で特に印象に残ったのは、タブー視される情報の取り扱いについてのお話でした。
*****************
さて、ただのレポートでは終わりません。
今回のスライドを作るにあたって、色々調べるうちに面白いトピックを見つけたので、こちらにも書いておきます。
『舟を編む』などの監修でもお馴染みの飯間浩明さんは、三省堂国語辞典の編集委員でもあります。
数年前の「すぎなみ大人塾 」という講座での、飯間さんの発言記録が残っておりhttp://www.chinoichiba.net/2017kouzapdf/iima171018.pdf、先日ラジオ出演された時にも話していたエピソードがあります。
三省堂国語辞典から「もう、この語句を調べる人はいないだろう」という判断により、版が変わる時に削除される語句があります。
もちろん新語も追加されるのですから、消えていく語句もあるわけです。
削除された中のひとつに『日本住血吸虫』がありました。
というわかる人にはわかる、ホー( ˙-˙ )ー のエピソード。
バイアスがかかったサンプルであるとお断りした上で、紹介しました。
ことばてんと、ことてんと、ウィキペディア。
求められるもの、読まれるものは異なるという良い例として紹介しました。
松戸市立図書館でのウィキペディア研修
先日、松戸市立図書館の研修にお邪魔しました。
前半にウィキペディアとは何ぞやというお話を1時間。
後半にウィキペディア日本語版にある松戸市立図書館近辺の既存記事で、出典がついていないところに出典をつけていただくというワークショップを2時間行いました。
皆さん呑み込みが早く手際が良く、熱心に取り組んでくださり、たくさんの出典をつけてくださいました。
時間に制約があるときや、まずは体験していただくときにこういう形式のイベントをやるのですが、今回は困ったことがひとつ発生したので、その共有です。
***********************************************
海獺の準備:松戸市立図書館近辺の記事をいろいろ見まくって、出典がついてないなーという文章を抜き出して、リストにする。ご担当のMさんに送る。
対象に選んだ記事は、松戸宿、松戸神社、松戸市、矢切、戸定邸の5つ。
Mさん:図書館資料から出典が記載されている文献を探し、当日に用意しておく。
これがイベントの約20日前のやりとり。
参加者は図書館の職員の方ばかりなので、資料を事前に用意せずとも、それぞれ自力で図書館の中から資料を探し当ててしまえるのですが、時間の制約もあるので今回はあらかじめ用意していただきました。
本日の成果
松戸宿
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=71820056&oldid=70326814
松戸神社
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=71817927&oldid=71120258
矢切
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=71817979&oldid=71211605
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?diff=71817740&oldid=69967769
それぞれこんな感じで、出典がついてめでたしなのですが。
成果の中に「松戸市」がないでしょ?
その理由は・・・
2019-02-25T17:10:07 (「松戸市」を保護しました: 度重なる荒らし ([編集=自動承認された利用者のみ許可] (無期限)
そうなのです。ここのところ「松戸市」の記事にいたずらが重なり、やむを得ず「半保護」の対処が取られているのです。しかもイベント3日前に!
半保護が記事にかかっていると、アカウントを持っていないユーザーや、アカウントを取りたてのユーザーは編集することができません。つまりこの対処をすることによって衝動的な荒らし行為を防ぐ効果が見込めるわけです。
・・・ってことは、今回のように「さあ、では出典をつけてみましょう」って思っても、アカウント取りたての人は編集ができないよーってことになります。
イベントで編集するんだから、その時だけ半保護を解除してもらえばいいんじゃないでしょうか? という意見もあるかとは思いますが、ウィキペディアはイベントのために存在するわけではないので、そういった特例措置的なものはないほうがいいでしょう。
そんなわけで、編集対象の記事の動向には気をつけろ!の巻でございました。