20170818 岡谷~松川村~長野
20170818の長野入りまで。
岡谷駅に着いたのは11:30くらい。
前回、1月に高遠にお邪魔した時は、高速バスで諏訪湖を右に見てググッと左に曲がった。
今回も上諏訪下諏訪と言う駅名があるので、右側に見えるのだろうと漠然と思っていたら(列車の座席は左側でした)いきなり窓の外に湖が見えて、ちょっとびっくり。
私の数少ない知識と小さな記憶では、諏訪湖というのは、南総里見八犬伝において犬坂毛野さんあたりがどうしたこうしたの場所でございますが、これを共有できる方はあまりいらっしゃらないかもでございます。
岡谷駅に着くとにこやかに松川村図書館館長の棟田”恋愛禁止”聖子さまが、改札のとことで手を振ってくださる。
そうなんです。今日の第一の目的は、イルフ童画館で「チェコの絵本をめぐる旅展」を見るためなのです。
展示の中には「どうぶつたちがねむるとき」の扉絵を含む多くの原画が展示されていることもあって、お誘いいただいたというわけです。
駅からイルフまでは歩いて6分。それでも「信州の人間はすぐ近くでも車を使う」と棟田さんがおっしゃるので、車で向かいます。
イルフは武井武雄さんという「童画」家さんのゆかりの美術館(童画館)で、武井さんの常設展示と、モーリス・センダックさんの常設展示があります。入り口の壁には「有山参上!」とスプレーで書かれているようなことはなく、でもチケット売り場の前にジオラマのようなセンダックさんのキャラクターたちの展示がありました。
松川村図書館の館長とウィキペディアンは「どうしてチェコには絵本が多くて盛んなんだろうねふしぎだねぇ」と健康のために知識ゼロを推進しています的な会話をしながら、絵を見て回ります。
実はゆっくりとのんびりと絵を見ている時間はありそうでない本日のスケジュール。棟田さんの車で11:30岡谷⇒松川村⇒長野着18:00という移動の予定です。岡谷⇒長野間は100キロくらい?
なので、鑑賞もそこそこにおみやげかって次行くべ、なのです。
それでもウィキペディア関連のイベントであちこちにお邪魔するときには、日程や時間的にタイトなこともあり観光はほとんどできないので、こうやって少しでもみられるのは嬉しい限り。
ミュージアムショップには今回展示のチェコのグッズはなく、ラッコもいません。それでも武井さんとセンダックさんのクリアファイルを買い(クリアファイルはいくつあってもいいよね)棟田さんは女の子らしくマステかなんかを選んで次の目的地へ。
翌日のWikipediaLIB@信州#02【小諸編】では、市立岡谷図書館が編集対象になっていることを事前に教えていただいていたので、しかもその時の時点では岡谷図書館の記事はなく新規作成対象だったため、主催者の県立長野図書館の小澤さんに連絡を取り、Lib参加者に岡谷の人はいるのか、もしいなければ写真を撮って行こうと思うと連絡。岡谷からの出席者はいないということで、小澤さんは気を利かせてくれて、松川村の館長とらっこが写真を撮りに行くよと、岡谷図書館に話を通してくださいました。(なんて怪しい)
イルフから市立岡谷図書館までは歩いて11分。車で向かいます。
12:40くらいに着。
同じ県内の図書館の館長が同行しているのと、県立の図書館からの連絡が入っているせいか、非常に歓迎され、古谷館長ともお会いすることができました。館長を始めスタッフの方に岡谷図書館の特徴を伺ったところ、「階段書庫」というワードをいただく。児童書コーナーの一部が扇状の階段になっていて、この日も数人の児童が階段に座って本を読んでいました。読書している児童たちはとてもリラックスしていて移動しそうにないので、特徴的な写真は断念。
非常に特徴的なコンクリートむき出しの支柱から鉄骨がこれまたむき出しで天井へと伸び、蛇の目傘のような放射線を描いて天井を走っています。
ひと通り撮影させていただいて、古谷館長に「明日19日、ウィキペディア日本語版上に市立岡谷図書館の項目ができるかもしれません。その時に本日撮影させていただいた画像が使われると思います」とお伝えして、またわたわたと移動を開始。13:00くらい?
長野自動車道に乗って1時間ほど車移動。車内では、明日の世界経済を考えるといったテーマで議論が交わされることもなく、この話はどこに行くんだろうと思って聞いていると、お子さんの自慢だったりする微笑ましい空気でございました。
松川村につき、さあ、ごはん。14:15.
青崎さんというドしんとしたか前のお店で天ざるをいただきます。オーダーを受けるお姉さんが伝票を書くのではなくて、スマホですいすいとやっていて、思わずすげーと言ってしまう海獺氏。美味でございました。野菜のてんぷらがおいしいねぇ。
少しずつ雲行きが怪しくなっていき、14:50
美術館の屋根は、遠くに見える山と勾配が合うように作られていて、内藤廣さんによる設計ですと、松川村図書館の館長さんがガイドしてくれます。
安曇野ちひろ公園は松川村の村営で、公園内にある安曇野ちひろ美術館はいわさきちひろ記念事業団が運営しているという図式になっていて、ウィキペディア日本語版では美術館の記事はあって、公園は美術館の記事の飛ぶようになってます。分けて書いて、どちらにも参照しやすいようにしなくてはいけないかも。
窓際のトットちゃんにでてくるトモエ学園の電車の図書室と教室が再現されていて、外観写真も撮り(右上にちょうちょが写り込んでます)、電車の図書室のスタッフの御子柴さんに色々説明を聞く。とても可愛らしいおじょうさんであったために、棟田さんに「海獺はなんだか熱心に聞き過ぎである」と評価されるなど。
御子柴さんはウィキペディアにもとても興味を持っていただき、記事の充実を今後は手掛けてくださるかも。
となりには「トモエの講堂」が再現されていて、御子柴さんの案内でこちらでもお話を伺う。ここのスタッフさんも偉くきれいなおじょうさんで、よくよくお話を伺うと、なんと、いわさきちひろさんのお孫さんだという。ほえー。
ぽつりと、雨が降り出す。
急いで松川村図書館へ。15:45
これはもうオフレコでもなんでもなくなったと思うので書いちゃいますけど、図書館についた途端衝撃のニュースが。
「さっきまで、かんたさんがいらっしゃってました」
まあ、そんなこんなで松川村図書館の項目はまだウィキペディアにはないこともあって、それと19日のLibには棟田館長は出られないこともあって、記事を作るためにはどんな資料が必要かということを改めて打ち合わせる。館長も再度確認することで今後の広報の仕方や、広報結果のアーカイブなどを考え直す機会になったような。
児童書の充実具合がすごい。それと館長によれば一部の児童書が一般の書架に入ってることで、借りる人の年齢的なボーダーがなくなっていて面白い。
で、外は大雨。雨どいの排水が追い付かないほどの。
外観写真が撮れず。予定していた池田町の図書館にも行けず。
あいにくのお天気になってしまったけど、ちひろ公園も含めて、松川村は本当に良いところで、仕事さえあればこういうところでのんびりと暮らしたいなと思ったり。
天気はひどいけど16:00になろうとしているので、長野に向けて出発。長野までは55km。
道中、世界平和について熱い議論をするはずもなく、この話はどこに着地するのかなと思うと、長い長いダンナ自慢だったりするという。
雨の中、狭い山道に対向車に驚かされながら、付きましたよ長野駅。駅近くの予約していたホテルにチェックインだけして、県立長野図書館へ。雨は一時的に上がりました。
棟田館長に、夜大学勉強会を見てってくださいよーと言ってみたけれど、ダーリンが待っているから♡と言われましたとさ。
息つく間もなく、海獺氏はセッティングを開始。
棟田さん本当にありがとうございました。とても楽しく興味深く、半日一緒にいても、まったく息苦しくなく(笑)。またお会いしましょう。