Racco

ウィキペディアのこととか。


バリアフリー

保護者の皆様へ:現在位置の座標がわからないまま行動を起こすのは困難というおはなしです。

皆さん、バス乗りますか?🚌
郊外から乗って、そこそこ大きな駅のバスターミナルに着く。そんなことをイメージしてください。例えば、午後から雨が降った日。夕方から夜にかけては、駅前のロータリーにたくさんの迎えのマイカーが陣取ります。駅までの道も渋滞したり。バスがターミナルに着く。
雨で混んでいて、ターミナルもバスが多くて。
そんな時は、降車する位置がランダムになります。私が実際に危ないなと思ったのは、茅ヶ崎の駅で。

バスが停まったのは柵がある場所で、駅に登る階段に行くには、前後左右を見回して柵のないところをまず探さないとならない。柵がある所で降りるのはレア。多分禁じられてるだろうけど、その場その場の判断で、遅れを取り戻そうとしたり、早く移動させないといけなかったりの事情で常態化してる感じ。柵があるのはいわゆる歩道との境目。バスターミナルだから通常よりも少し高い歩道。

私がバスから降りようとした時、というか、降りる前から気にしていたのは、白杖を持った方がバスに乗っていたから。その方の見え方がどの程度かわからないし、白杖を上げたわけでも、運転士さんにどの辺で降りることになるか聞いた訳でもない。だけどやっぱり気になって、その方の前で降りて、降りたところで待って、その方がバスのステップを降りきったところで、声をかけた。
『柵のあるところで降りていますけれど、何かお手伝いは出来ますか?』
その方は『ありがとうございます』と言って私の腕を軽く掴んだ。

その時は駅に登るエスカレーターまでご一緒した。
乗り物としてのバス自体は、すごくバリアフリーが進んでると思う。

でも、一旦考えて欲しいのは、あなたが、雨の日の、混んでいるバスターミナルの中で、どこに降ろされたかわからない、目の不自由な人だったら、何を頼りにするのか?ってこと。
一年くらい前にも同じようなことを考えた。答えはまだ出てない。