Racco

ウィキペディアのこととか。

【ウィキペディア】出典のつけ方(実践編)

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今回は実際に出典をつける練習をします。

今これをスマホでご覧になってる皆さんは、あとでPCで試してください。

ウィキペディアの編集はPCでやるほうがベターです。というか百科事典を編集するんだから、パソコンでやりましょうよ。

タブレットでもいいのですが、ソフトウェア・キーボードが画面の下から出てくるということは作業領域が狭くなるということだし、タッチパネルでは細かくカーソルを移動するにはテクニックと慣れが必要です。

そんなわけで皆さんがパソコンでこれを読んでくださっているという前提で、話を進めていきます。

 

ゆっくり確かめながらやれば理解ができるはず・・・です。

 

 

準備

パソコンが準備でしたら、ウィキペディアに行ってログインしてください。

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こんな風に一番左に自分の名前が表示されていたら、ログインしているということになります。

その右のほうに「下書き」のリンクがあります(ログインしていないと出てこないはずです)。そこをクリック。

以前「下書き」を使ったことがある人は、何か書かれているかもしれませんが、いったん白紙化してくださるとありがたいです。

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こんな感じの画面になるか、もしくはとにかく何も書かれていなくて、まっさらで編集できる画面を開いてください。

白紙化するには、全部消して投稿すればOKです。自分の下書きページですからあまり躊躇せずやってしまってかまいません。消したとはいっても過去版には残ってますから保管しておきたかったものがあっても大丈夫です。


書き込み開始

さて、「ソースを編集」タブを開いて、この編集フィールドに、こんな風に入力してください。コピペしてもいいです。

*****ここから*****

 

観松院は長野県北安曇郡松川村にある寺院。

観松院は長野県北安曇郡松川村にある寺院。

観松院は長野県北安曇郡松川村にある寺院。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

*****ここまで*****

 

はい。同じ文章が三行です。

{{Reflist}}とは、出典をまとめておく場所を決める呪文です。画面をよーく見ると、青い投稿ボタンのさらに下の「マークアップ欄」に{{Reflist}}と書かれたリンクがあります。それを押してもOK。編集フィールドに入力されます。

 

ここまでできたら、一旦保存しましょう。つまり投稿してしまうのです。要約欄には「練習」とでも入れてください。

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こんな風に表示されているはずです。

この3行にそれぞれ違った形で出典をつけます。

今回は3種類の方法を解説します。


ソースを編集とビジュアルエディターの切り替え方

f:id:RaccoWikipedia:20190317064949j:plain このボタンが右のほうにあるはずです。見つけてください。

そもそもどちらかの編集モードが最初に表示されてないよと言う人は、

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「個人設定」から「編集」→「エディター」→「編集モード」

で、「両方のエディタータブを表示する」を選んで、「保存」してください。

 

出典1 Web出典をビジュアルエディターで

この文章の出典となる資料はこのURLです。

 https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4406&seq=0

 まず、「ビジュアルエディターで、Web出典をつける」場合を説明します。

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「編集」を押します。これでビジュアルエディターモードになります。

観松院は長野県北安曇郡松川村にある寺院。 の「院 」と「。」の間にカーソルを持っていきます。

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「❝引用」を押して「自動」タブを押し、URLを入れて「生成」をクリック。

タグが生成されるので「挿入」を押します。

「編集」の必要がなければ、何もないところをクリックします。

これだけで完成。投稿してみましょう。

 

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こんな風になったはずです。右のほうには日付も入っています。

「ソースを編集」で確認すると

<ref>{{Cite web|title=観松院宮殿 - 信州の文化財 - 財団法人 八十二文化財団|url=https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=4406&seq=0|website=www.82bunka.or.jp|accessdate=20〇〇-〇〇-〇〇}}</ref>

という呪文が入っているのがわかると思います。

 

出典2 文献を「ソースの編集」で

次は「ソースの編集で、文献で出典をつける」場合です。基本ですね。

『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗)』 郷土出版社、1996年。ISBN 4876633258。

という本の190ページに、この文章の出典があります。

まず出典生成ツールのページに行って、必要事項を入力してみましょう。

ウィキペディアタウン | 出典タグを生成する

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著者名がはっきりしないのでこんな感じになります。

 

出てきた結果の

<ref>{{Cite book|和書|author= |title=『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗) |publisher=郷土出版社 |year=1996 |page=190 |isbn=4876633258}}</ref>

この呪文を「ソースを編集」を開いて貼ります。

 

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こんな感じになったかな?↓

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出典3 文献をビジュアルエディターで

3つめは「ビジュアルエディターで、文献出典をISBNを使ってつける」場合を説明します。

文献は上記と同じ、これです。

『探訪・信州の古寺 第3巻 (禅宗)』 郷土出版社、1996年。ISBN 4876633258。

このISBNをコピー。

「編集」を押してビジュアルエディターモードにします。

先ほどのURLを入れたのと同じ要領で、URLの代わりにISBNを入れます。

「❝引用」を押して「自動」タブを押し、ISBNを入れて「生成」をクリック。

これで完成です。

「ソースを編集」で確認すると、

 <ref>{{Cite book|title=Tanbō Shinshū no koji|url=https://www.worldcat.org/oclc/40507754|publisher=Kyōdo Shuppansha|date=1996|location=Nagano-ken Matsumoto-shi|isbn=4876633231|oclc=40507754|others=Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-}}</ref>

という呪文が入っています。


脚注欄には

  1.  Tanbō Shinshū no koji. Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-. Nagano-ken Matsumoto-shi: Kyōdo Shuppansha. (1996). ISBN 4876633231OCLC 40507754.

という表示が出たはずです。

ただし、該当のページ数(p190)までは入力されていないので、「ソースを編集」で

 |page=190

 を入れることで、ページまで表示されます。ここだけちょっとめんどくさい。

<ref>{{Cite book|title=Tanbō Shinshū no koji|url=https://www.worldcat.org/oclc/40507754|publisher=Kyōdo Shuppansha|date=1996|location=Nagano-ken Matsumoto-shi|isbn=4876633231|oclc=40507754|others=Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-|page=190}}</ref>

 

  1. ^ Tanbō Shinshū no koji. Miyasaka, Yūshō, 1921-, 宮坂宥勝, 1921-. Nagano-ken Matsumoto-shi: Kyōdo Shuppansha. (1996). p. 190ISBN 4876633231OCLC 40507754.

 

となります。ちょっとしたテクニックが必要です。

 

ビジュアルエディターの「❝引用」を押し、「マニュアル」タブを押すと、各要素を入力する画面が出てきます。形は異なりますが、ウィキペディアタウン | 出典タグを生成する と同様のやり方だとわかるでしょう。

 

最後に重要なこと

出典をつけるときに「著者名がない」「ページ数が振られていない」「ISBNがない」「タイトルの表記が表紙と奥付で違う」などの迷う要素があります。

この時にはどう考えればいいかというと、「読者がその資料にたどり着ければいい」と考えてください。紛らわしい文献があるなら注記をしてもいいでしょう。

出典は、検証可能性のためなので、誰でも検証できるような情報が記載されていることを第一に考えてください。

要は、「その本だとわかればいい」のです。