Racco

ウィキペディアのこととか。

落ち込みマネジメント

 

アンガーマネジメントという言葉がある。一言で言うと怒りをコントロールすることで、怒りによってもたらされるマイナスを減らしていく方向に持っていくことだ。

怒っていることで周りを不安・不快にさせたり、また『怒っている』(ポーズの場合もある)とアピールすることで、周りに自分の主張を受け入れさせるという些か幼稚な振る舞いも時々見かける。

どちらにしても厄介な感情である。

幸いにここ数年、怒りで自分の感情がいっぱいになってしまうことはないが、心底がっかりしたり、理不尽な思いに心が捕われることがある。

また、ストレスマネジメントは、より広い範囲でのストレスそのものをコントロールしていこうというものだ。

こうした内面のマネジメントは自身をコントロールするものの、原因の根本の部分は相変わらず存在しているということを意識せざるを得ない場合もある。

さて。

受験シーズンとなり、合否以前に自身の試験の出来が良くなかったと自覚しているというひともいることだろう。

結果を知る前に、このわずかな時間である程度の枝分かれを想定して準備を進めなければならないというストレスまでがつきまとう。

試験などの合否を待つストレスは大きく、個人的にも『結果待ち』は1番心に重たい。

『自己採点ではあるが、子供の試験の出来が悪かった』とある人が話題にしていた。
とても落ち込んでいて、第一志望は難しいだろうと思い込んでいる状態で、その感情が『では、今は何をすべきか』という切り替えを妨げている、と。どんな言葉を掛けていいかわからない、と。

他人様の大事なお子様のことなので、偉そうなことも言えないし、第一私には子供がいないので、気の利いたアイデアもないな、と思っていたその時、ふと、もう一段階俯瞰する感情マネジメントが浮かんだ。

落ち込みマネジメント。

こんな風に考えた。

受験という人生の中でも大きなイベントにおいて(まあ、先々もっと大事なイベントはあるし、受験が人生の全てのように思う期間は実はそれほどないし、後々まで受験が一番自分にとってでかいイベントだったと思い続ける人は多分ツマラナイ人なんじゃないかと思うけど、カッコの中が長いと読みにくいですよね)、例えばそれが失敗に終わるかもしれないと不安になった時、あるいはそれが失敗に終わったと思い知らされた時、そこから立ち直るために、あなたが要した時間、人、言葉、手段はなんだったのか、記録をしておくのはどうか。

問題そのものを客観視することで、やるべき事とやっておいた方が良いことを振り分け、さらに今後の人生においてあなたが困難な状況に臨むとき、この記録はとても役に立つのではないか、と。

などと言うことを話した。

『こういうケースだと私は立ち直るのには3週間かかるから、4週間めからの私は大丈夫かな』なんて考えると少しはココロが整理できるのかもしれないなと。