Racco

ウィキペディアのこととか。

「したがきペディア」

20180120にFacebookに投稿したもの

 

ウィキペディア編集の練習サイト「したがきペディア」を作っています。

「資料を集め、自身で文章を作成し、出典をつけて記述する」という体験を気軽に味わえるように、ほぼウィキペディアを編集するような感じで行える場所を目指しています。

ウィキペディアの機能がなるべく反映できるように、現在テンプレートの移植を行っています。いろいろなベータテストにご協力いただけるという方は、私宛にメッセージをください。
URLをお知らせします。

 


現状はアカウントを作成してもメインページ以外の閲覧すら制限がかかっていますので、アカウントを作成したら私にアカウント名をお知らせ下さい。正式公開後は別にアカウントをお取りいただくほうがベターだと思うので、ベータテスター的なアカウント名で十分です。アカウント作成回りの表示が一部おかしくなるようですが、何とか突破してみてください。正式公開は、1/28あたりを予定しています。以下ぶら下がりで、作成に関する能書きを述べます。

 

<なぜ作ったか>
ウィキペディアタウン」をはじめ、ウィキペディア編集イベントを開催したい方は多くなってきています。その際の障壁のひとつに「編集に対するハードルが高い」というものがあります。


イベント参加者個人の心理的なハードルもありますが、主催する側にも「イベントによってウィキペディアに迷惑がかかる(ような状態を見せられる)」、「主催者側が責任を感じてしまったり、責任を感じさせるようなことを指摘されたりする」という不安要素があります。払拭できるような方法はないかと考えていました。

 

このサイトでは、学校の授業など、継続的なカリキュラムとしてウィキペディア編集を扱うとき、主催者側がコントロールできる環境で、参加者が時間の制約を受けずに編集を進めることができます。直接ウィキペディアに書き込まないので、失敗を恐れずにじっくり取り組むことができます。

 

さらに、ウィキペディア編集イベントを開催したいが、すぐに講師を呼べるような環境が整っていない、インフラ面、予算面、開催規模、周りへの理解などなど、いろいろな要素でなかなか実現にこぎつけられない場合でも、このサイトを活用することで、クリアできる部分があると思います。 通常のウィキペディアタウンでは、集まった参加者たちがグループごとに編集し、記事がアップロードされていく達成感を現場で味わいます。自然発生的に拍手が起きることも多く、まさにオフライン編集イベントの醍醐味です。そこでは編集上のトラブルが起きないようにウィキペディアンがチェックやアドバイスをすることができます。

 

オンラインによるイベントをイメージしたとき、参加者がウィキペディアをリアルタイムで編集し始めると、それをチェックするにはそれなりの設備や装置などの条件が必要です。この練習用サイトならば、参加者が地理的に散らばっていても、編集上のトラブルを気にせずに進めていくことができます。また、ある程度練習サイトで記事ができてきたら、ウィキペディアにアップすることによって達成感もそれなりに得られるのではないかと思います。

 

講師によるウィキペディアに関するレクチャーを動画配信で遠隔地から行い、編集ワークショップは練習用サイトで行えば、実際に人が集まらなくてもイベントとして成立するのではないかと思っています。
もちろん、ウィキペディアに詳しい人間がイベント現場にいるにこしたことはないので、あくまでもこのサイトを使ってこんなことができるという例のひとつとして記します。 さて、ウィキペディアには個人用の下書きページがあります。
あくまでウィキペディア上なので著作権侵害案件などが発生した場合、ウィキペディアの決まりごとの中で対応と処理がなされます。言ってしまえばウィキペディアの誰かの手を煩わせることになります。

 

原則的にこの練習用のサイトは登録をしない人には記事は見られず、編集することもできないという制限を掛けます。非公開なので、たとえ著作権侵害のような案件が発生しても、これはなぜいけないかということを編集者に説明しながらゆっくりと対処することになるでしょう。

単純にウィキペディアの編集を気軽に練習したいという人に対しても、このサイトは機能します。主催したいけどその前に自分自身でも少し編集に慣れてみたい方もどうぞお使いください。

 

<波及効果>
実際に記事を書き進めても、ウィキペディア的には受け入れられない題材と判断されるケースはあります。そんなときの情報の一時保管所としても使用できます。
ウィキペディアタウンのようなイベントで、地域に根差した情報が、資料を使って百科事典的な体裁で書かれ、記録されることで、地域情報wikiのようなプロジェクトにもつながりやすいでしょう。

 

ウィキペディアンの方々へ>
ウィキペディアの編集に慣れている人たちにお願いがあります。
趣旨に賛同いただけるならば、良きアドバイザーとして参加してください。
各権限は申請していただければ付与いたします。
また技術面で詳しい方は、(すべての機能は必要ないものの)必要に応じてあったほうがいい機能を(特にテンプレートの展開に関すること)を整備してほしいのです。

 

<面白そうだと思ってくださる皆さんへ>
自由にお使いください。
このサイトをどう活用するか、どんな可能性があるかは、それぞれの立場や目的で変わってくるでしょう。