Racco

ウィキペディアのこととか。

福岡巡業 その2 博多工業高校でのイベント

f:id:RaccoWikipedia:20171012093910j:plain

2日目(10/6)の昼間、福岡大学の講義を終え正門前に出ると、髙瀬さんの車がほどなく到着。ご無沙汰しております。京都のウィキペディアサミットに続いてお会いするのは2回目。

今回、髙瀬さんの独自企画が実現するまでにはいろいろ大変なことがあったそうです。司書・教員向けのワークショップということだけはぼんやりと決まっていたのですが、なにせ三連休を挟んだ日程であるため、出張に出かけてしまう方や会場が使えないなど一度は開催を諦めかけていたのかな? でもでも、まあせっかくなので私のスケジュールの空いている時間になにかということで

f:id:RaccoWikipedia:20171012094450j:plain

このような企画を立てていただきました。
そのうえ、福岡大学から博多工業高校まで車で連れて行ってもらえるなんて!

コンビニでパンを買って、早めの到着した校内の駐車場の車の中で腹ごしらえ。

校内では、生徒さんたちが見知らぬ私に「こんにちはっ!」「失礼します!」など元気よく声をかけてくれます。とても新鮮で反応に困ってしまう。

会場は博多工業高校の図書館と電算室の予定だったのですが、講義も電算室の方で行い、途中移動がない方がいいかもしれないというわがままを聞いていただき、別館の4階へ移動。
生徒さんも数名参加もかねて手伝ってくれており、なかでもM君は「海獺を(ネット上で)知っている」というツワモノであり、いろいろ気働きが利く、自分が高校生の頃はこんなに賢かっただろうかと驚かずにはいられない動きでした。

電算室の会場は冒頭の画像のようなところ。建物は新しくないんですけど機材は最新鋭で私には使いこなせないっ。M君に助けてーを言うことがしばしば。

参加してくださった方は20名を超え、司書+教員+高校生。
帰りが遅くなるけど大丈夫?という一言も忘れませんでした。
講義の内容は、司書さんや教員の方が多いことから、小諸で使ったスライドの内容を少し修正して準備。

20171006博多工業高校 スライド
講義の流れは、県立長野図書館で8/18に行った「県庁夜大学」の流れを踏襲し、途中に動画を挟んで、それを見ながら大人たちは自己紹介を考える形式にしました。

スライド24で講義はいったん終了。ワークショップの後、ウィキペディアタウンの説明をすることにしました。

あらかじめ用意した、出典をつける対象のリストはこちら。全部で30ほど用意し、博多工業高校のスーパー司書の中野さんが文献を用意してくれていました。

f:id:RaccoWikipedia:20171012095415j:plain

このリストを配り、簡単なマークアップの説明のプリントを配り、リストの右にあるトランプのマークを参照していただきながら、ワークショップは始まります。
途中退席しなければならない生徒さんもいるので、今回はオトナのサポートとして生徒さんと組んでもらい、15ほどのチームとなります。

既存の記事には出典がついていないところがたくさんあります。その中でも地元の人間でない私が、これには出典があったほうがいいなぁと思う箇所を優先的にピックアップしたリストです。

文献では出典が見つからなかったものや、読み返してお題としては難しそうなもののカードははねて、私は各テーブルを回ります。さあカードを引くんだ!

そうそう。アカウントが取れなかった、準備できなかったという問題には頭を悩まされました。学校からのいくつかの帯域では、アカウント作成が出来なかったり、1日6つまで作成の規制に引っかかったり、いろいろな理由でアカウントが作れないという事態。少しずつでも改善しなければなぁと痛感。

講義一時間、ワークショップ一時間という短い時間で、さあ、出典がつけられるかなというチャレンジでもあります。
私が持っているリストには、文献名まで書いてあるので適宜アドバイスをしながら。
文章そのものが間違ってるケースもちらほら。その都度アドバイスを。

そうそう。重要なことを。
髙瀨さんの目論見のひとつに「自分の名前がしっかり履歴として残る喜びを感じていただきたい」というものがありました。
生徒さんとの兼ね合いもあり、全員の、というわけにはいきませんでしたが、ウィキペディアの既存記事にたくさんの出典をつけることで履歴にそれぞれの参加者の方のお名前が残ることとなりました。

いつものように時間が足りない中、ちょっとだけ延長してもらい、最後にここまでの体験をしていただいたことで、より「ウィキペディアタウン」と呼ばれるイベントの面白さを理解しやすいかなと考え、スライドの25以降を説明しました。

めでたしめでたし、で終わり、懇親会に来られない方とはバイバイをして、スイス料理店へ。

その前に、懇親会には出られない近畿大学(福岡)の白石さんには栗のお菓子をいただきました。ありがとうございます。

f:id:RaccoWikipedia:20171012102254j:plain


「らっこさん、今回九州国際大学にもいくのでしょう?」と聞かれました。「はい。10/9に行きます。ワークショップをやるのですが現時点で司書さんの協力が得らえるかどうか不明なので、明日の打ち合わせ次第ではワークショップの内容を変えないといけないかも」などと答えたところ「九州国際大学の司書さんは知り合いだから、連絡しておきますね」と頼もしい言葉。人の縁っていいですねぇ。

スイス料理

f:id:RaccoWikipedia:20171012102256j:plain

はとても美味でございまして、烏龍茶も進みます。この後チーズフォンデュも。
お名前を出していいのかどうかわからないので自重しますが、素敵な女性たちに囲まれてスイス料理なんてもう天国でございます。

さてさて、髙瀨さんの車にふたたび乗せていただき、博多のホテルに戻ります。
明日の準備の合間に、半裸で栗のお菓子を食べる海獺氏の画像はございません。