「TDUウィキペディアタウンin千住」のレポート20170902

早めについた北千住はまだ雨が降っていて、午後からのフィールドワークが少し心配。
それでも、10時になって、エディさんによる開会と、情報センターの高橋部長のご挨拶が終わると徐々にもう明るくなってきて、なんとかなりそう。
今日の私の役割はいつものようにウィキペディアと編集のことを1時間くらいでお話して、選定されている3つのテーマに参加者の方々の編集履歴が残るようにもっていくことです。

会場はガイダンス部分と成果発表は、「東京電機大学 東京千住キャンパス 2号館1Fエントランスホール」。正面のらせん階段を右に見る広くてオープンなスペースです。

https://www.dendai.ac.jp/…/tdu/ca…/campus_tokyo_senju_04.jpg

この画像の奥に見えるガラス張りの個室が、今回の班ごとに分かれての編集スペース。

参加してくださった方々は15名。地元の方、図書館関係、学生、一般の興味ある方など多彩。あ、地場野菜最終兵器系ウィキペディアンのスワニーさんが参加してくださっています。

さて、今日のガイダンスでは、いつものようにウィキペディアは信頼できるのか、という部分を強めに説明し、紙媒体との対比や既存の一般的に信じられている情報(ブルーベリーが目にいいというのはエビデンスがあるのか)等を絡めて、ウィキペディアを信頼できるものにしているのは、人々の善意であると繋げました。

いつもの財団動画も見ていただき、方針の説明も終え、いよいよテーマの正式な発表です。

テーマは3つ
*東京電機大学
*千住本氷川神社☆☆
*千住葱☆☆☆

今回はスケジュールの都合で、フィールドワーク前にどの項目を編集したいか選んでもらうことになっていました。
なので、私のガイダンスの中で各項目の特徴を説明して、その情報だけで選んでいただくという、なかなか難しいことになりました。

テーマの横の☆は実際に説明のスライドでもつけていて、編集の難易度を海獺から見た場合として数で示しました。

東京電機大学の記事は、既にあって結構なボリュームがある。だけれど出典がないので、既存の記述の出典を探していく作業が主になることから☆。

千住本氷川神社の記事も既にあって、でも、ほとんど内容がなくて、加筆中心になるので☆☆。

千住葱は記事がない。ゼロから執筆。達成感は一番あるよ☆☆☆。スワニーさんはこのチームに入ります。

特に千住葱は高橋部長が選定したテーマで、ウィキペディアタウンらしい題材であり、ちょっと調べた限りではいろいろな切り口があって執筆にも面白そうな題材です。

さて、班分け。
みなさんいいオトナなので、実にスムーズに5人ずつのチームが3組誕生しました。

そして、フィールドワーク。
東京電機大学」チームは、学内ツアーを行います。このツアーが今回の編集につながる部分は実は少ないのですが、学内関係者も多いチームなので、客観的に見ていただくには良い機会だったかも。

「千住本氷川神社」までは徒歩15分くらい? ここはいつものウィキペディアタウンや、ウィキペディア街道のように、普通にフィールドワークを行います。

「千住葱」チームは、近くの葱問屋さんに行くことになっています。しかし、当日の配達のご都合で、ほかのチームと同じ時間にフィールドワークに行かれないことになりました。(第1の試練))。対応ができるようになったら連絡が来るそうです。
では先に昼食?
いえいえ、大学側がご好意で用意してくださったおにぎりはまだ届いていません。ならばと、葱チームは先に編集作業を開始してしまおうということに。

ここで突然ですが、第2の試練。
今回参加なさった15名の方。自分のPCを持ってきた方は・・・。
0?!

というわけで、大学のPCを人数分用意してもらっていて、無線LANにつなぐためのIDとパスワードも人数分発行してもらい、PCには参加者の名前を付箋ではって、ひもづけして一意に。

さて葱チームはガイダンスをしたホールでそのまま編集開始。
どんどん時間が過ぎ、他の2チームがフィールドワークから戻る。
葱問屋さんからは連絡が来ない。
しかたがないので、ごはんにしましょう。貸与したPCはいったん返してください。
はーい。
では、ごはん。
「葱問屋さんから連絡ありましたー」
お腹を空かせたまま葱問屋さんに急遽向かう葱チーム。

そんなこんなの紆余曲折を経て、編集タイムは始まりました。
(第3の試練)
先ほどの画像にあったように、編集はホールではなく、各部屋に分かれて行うということで、つまり、今回のウィキペディアタウンには「ウィキペディアン」がスワニーさんだけしかおらず、私は神社チームと大学チームの部屋を行ったり来たりしてアドバイスをするということに。

大学チームは、大学関係者が多いということもあり、自分たちが常識だと思っている事柄であっても、出典を付けて行くことが大事だと思っていただきたいので、先日の「県庁夜大学」で使った手法を一部取り入れました。
つまり、事前に″ここは出典があったほうが良いよね″というセクションをピックアップし、カードを8枚作っておきました。さあ引け今引けすぐ引け。
5人のチームなので、これはしんどいという題材に当たった場合、残りの3枚から引き直しもできるよルールで、楽しく出典の大事さを学んでいただきます。
なるべく大学が自ら出している情報源を使わないように、などのリクエストをしながら進めていただきました。後から聞いたことによると、最初に海獺がゴールをしっかり決めたことで、取り組みやすく、非常にわかりやすかったとのこと。
それでもウィキペディアに記されていた「スクールカラーは紺青である」という記述の情報源を掘り下げていくと、いつその色になったのかがわからなかったり、以前はエンジだった説などが出てきたりと、「記されている記述」の信用性や根拠などについて新たな発見があったようです。
これを書いている時点で、このような変化を遂げました。
https://ja.wikipedia.org/w/index.php…
出典が1つだったのが30カ所以上に増えました。
すごいすごい。
腕試しに出典をつけたら他の編集もしてみようという予定だったのですけど、思ったよりも難航し、それでも時間ぎりぎりながらチーム全員が編集履歴に名前を残しました。

千住本氷川神社ウィキペディアタウンの題材になりやすいということもあって、加筆を伴う編集であったにもかかわらず、最終的に2000バイトほどの記事が6600バイトほどに成長しました。この神社についてはなかなか良い文献がなく、文化財の関する資料も見つけにくいとマブダチ遠藤さんが嘆いておりました。清野さんと松本さんもいるチームなのですけど、情報を見つけ出すプロがちょっと困るくらい、資料が乏しかったようです。それでも10年前の新聞などが出典に入っていて、記事の体裁としては整ったのではないでしょうか。
編集中、今回のイベントに参加していない方が編集で地図を入れてくださって、感謝感謝です。
https://ja.wikipedia.org/w/index.php…

そして千住葱。
千寿と表記するブランド葱も含めた記事なので、漢字、ひらがなとカタカナの表記揺れのためにリダイレクトをいくつか作成。スワニーさんの本領発揮の記事となりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E4%BD%8F%E8%91%B1
スワニーさん的には、調理に関することと、流通に関することの加筆をもくろんでいます。

PCとともに貸与されていた、コンパクトサイズのTDUロゴ入りモバイルマウスは、参加者からこれは売店とかで売っていないんですか?等の声が上がるほど、とても可愛らしくて、小さく、持ち運びに便利そうなものです。

成果発表の後、高橋部長が大きな箱を抱えて、参加者の方にと、マウス(当然新品)を全員にプレゼントしてくださいました。

途中、高橋部長と二人でお話した時(ガイダンスの後)、ここまでこぎつけたけれど、どうなるか準備段階では不安で、これから編集でどうなっていくのか楽しみとおっしゃっていただいてはいました。
今回のイベントの成果が出て、高橋部長自身が「千住葱の項目とかどうかしら?」ということで決定し、さっきまではウィキペディアにはなかった項目ができたことに大層喜んでくださったが故のプレゼントだと思われます。

私もちゃっかりいただきました。今後愛用します。

さて、懇親会は「一歩一歩」というお店。野菜がとにかくおいしいお店です。
いただきました。焼いた千住葱。めちゃくちゃおいしいのですけど、今の時期が一番糖度が低いそうです。糖度が高い時期は16度にもなるそうで、イチゴよりも梨よりも高いのだとか。

懇親会では「また来年やりましょうね!」の話が「来年? 今年はもうやらないの?」のような会話も弾んで、今回もお役にたてたかなと思う海獺は、帰りの駅前でエディさんとハグをするのでした。