福岡巡業 その5 九州国際大学での講義とワークショップ

このレポートは実務的な面を重視して書きます。

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与えられた時間:最大で90分+90分。途中休憩をはさむ。

対象:九州国際大学 現代ビジネス学部1年生 60名。

場所:図書館2階 ラーニングコモンズ 図の右下部分。
ただし、ホールではないので実際には柱があって見通しがいいわけではないのです。

各階案内 2F – 九州国際大学 Kyushu International University

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環境:今回はPC持込なし。設備の使用もなし。

協力:図書館司書さんの協力が得られるかどうか不明。

メールや実際の打ち合わせからあらかじめ想像&わかったこと:
(失礼な表現を含みますがごめんなさい)
1.どうやら学生さんたちはあまり図書館での調べ物にはなじみがないこと
2.60名がウィキペディアスマホで編集するのは大きなリスクがあること
3.ウィキペディアの編集についてある程度分かってる人が私だけであること
4.先生方も具体的にどんな成果を期待しているかはっきりしていないこと
5.「現代ビジネス学部」自体が今年4月からの新設学部であること[1]
6.カリキュラムとしては「プラン&プラクティスⅠ」であること
7.どうも担当の先生たちもカリキュラムをどうしていこうか試行錯誤であること

先日のブログにも書いたような、事務局長が「なんでウィキペディアをコピペしてはいけないのか、みたいなことだけでもわかってもらえたらありがたいです」とおっしゃっていたのも印象に残りました。


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いろいろ考えた末に:
1.講義は福岡大学で使用したスライドをベースに、1年生向けにアレンジ。ワークショップにつながるような話の内容にシフト。

www.slideshare.net

 

 

2.ワークショップは「夜大学方式(小澤スペシャル)」と勝手に命名している、ウィキペディア日本語版にある既存の地元記事から出典が不足している部分をピックアップして、図書館にある文献から出典となる記述を探す方式。
今回は52のお題を抽出しました。
2017九州国際大学ワークショップお題

あらかじめ大学側にお渡しし、該当の文献を準備する時間がなければ講義を短くして調整。

 

3.受講者は60人の学生さんなので、ひとりひとつの課題ではなく、何人かでグループを作ってもらい、これも状況に合わせて2人1チームから4人1チームまで、何人で組んでもらうか様子を見てその場で調整。

4.ウィキペディアに直接結果を書くにはスマホを使用するしかないが、そのチェックが不可能なので、こちらで用意したワークシートに典拠を記入してもらう。
(ワークシート作成には、ウィキペディアを通じて知り合いになることができた何人かの司書の方に相談して作成しました。この場を借りてお礼を申し上げます)

ワークシート と ワークシート記入例 

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準備とイメージは出来ました。あとは、やるだけ。
 
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当日。宇都宮事務局長さんが出迎えてくれました。天気もよし。

この日は結構人が多くて、何事だろうと思っていたら
「今日、オープンキャンパスなんです。すっかり忘れてました。わっはっは」という豪快なお答え。
「えっ。するとキャンパスツアーとかありますよね」
「ああ、だいじょうぶです。図書館はツアーから外しました」
ウィキペディアの海獺としてはむしろ受験志望の人たちにも様子を見てもらうのも面白いかもと思ったのですけども、私の講義でツアーから図書館を外してもいいものなのかと思ったりも。

図書館を訪れると、図書館の事務室長さんともごあいさつできました。
おお。ブックトラックには文献資料が用意されているではありませんか。
ややっ。昨日お会いした前館長の島浦さんも筑紫女学園大学の渡辺副学長もいらっしゃいます。現代ビジネス学部の副学部長の松井教授を始めサポートしてくださる教員の方々もスタンバイしてくださっています。現館長の伊東さんにもご挨拶ができました。

文献の用意はぎりぎりまで続いていて、52のお題のうち、この図書館では出典が見つからなかったお題をチェックします。
プロジェクターを設営して、準備はOK。

「本日、授業で使うためラーニングコモンズは使用できません」と書かれたホワイトボードに早くも落書きがされているのが、ちょっと不安。

学生さんたちが集まってきて、紹介を受け、講義は始まります。
配布資料は講義の後にしました。気が散ってしまうかなと思ったので。

講義では、ネットでこういうことをすると、こうなっちゃうよの話。情報の活用能力を意識していかないと3.4年生になって困ったり、差がついたりするよの話。ウィキペディアがどうやって運営されていて、記事は誰がどんな気持ちで作られているかの話。オープンデータに関する本当に入口の部分だけの話。

そして「けものフレンズ」の話。
けものフレンズというアニメがございまして、私はアニメには全く疎いのですけれども大層評判になったこともあり再放送がされるので全部録画して見てみました。
全12話のうち半分は、サーバルさんという耳が大きな女の子(?)が、主人公である「かばんちゃん」が何の動物なのかを調べるために「図書館」を目指すという話です。多少ネタバレになりますが、その世界の中ではどうやら人間と動物のハイブリッドが生息しており、唯一の敵であるセルリアンにつかまってしまうと、人間としての記憶を消されて野生動物になってしまうということらしいです(認識が間違ってたらごめんなさい)。

つまり、インターネットがない時代に、調べ物をするならば「図書館」に行けということ。しっかり情報をアーカイヴしないと情報そのものが残らずに「ないもの」になってしまうかもしれないこと。「記録が残らなかった出来事」は「なかった出来事」になってしまうかもしれず、今後は「検索にひっからない情報」は「ない情報」となってしまうかもしれないこと。というような話に絡めました。

先生方も興味深く聞いてくれています。

さてさて、講義の終わりの方まで、ワークショップの内容は学生さんたちには明かしていません。

ここまでにウィキペディアに載っている情報は、出典を伴っていなければ信頼性があいまいであるという話を繰り返しました。それを踏まえて行けば、このワークショップの意味合いがわかってくれるだろうと信じて。

44枚のスライドの43枚目。

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「はーい、3人一組になって。大学生なんだからとっとと」
「3人一組で課題をやるから、外から見てこの3人がチームだとわかるように座って
「リーダーを決めて。このワークショップの間は、リーダーのことは ”リーダー” と呼んでね」
           52のお題のリストとワークシートを配布。
「リーダーはこれからおれがテーブルを回るので、トランプを引いて。トランプのマークと数字が指し示すお題の出典を、このブックトラックや図書館から探して」
(出典が見つからなかったお題に対応しているカードはあらかじめ抜いておきました)
「どーしても見つからなかったら、先生や司書さんにヘルプ。それまではチームで力を合わせて」
「このワークショップは、見つかりました、良かったですという成果よりも、調べていくプロセスの方が大事だから、ワークシートに書かれていることをよく読んで、考え方の流れを意識してね」

リーダーが決まったチームから休憩で、その後再開。

では、GO!!!

学生たちは思っていたよりも積極的に行動を開始します。
わらわらとブックトラックに人だかり。

先生たちも各チームの進行状況をチェックしてくださいます。
でも思ったよりも学生さんたちが自主的に動き、調べ始めているので、先生方にこういいました。
「さあ、先生たちもやりましょう」まだ、お題はたくさんあるし、ワークシートもあります。

先生を巻き込んだことで、対抗意識と一体感が増したように思いました。

講義の時間を少し短めにして、ワークショップの時間を多めに取り、早いチームは既にお題をクリア。「ありがとう! 完璧です! 」私は見つけてくれたお礼を言い、まだ時間があるけど他のお題にもチャレンジしてみるかどうか聞きます。積極的なチームがミッションをこなすのが早いのか一番頑張ったチームはお題を3つこなしてくれました。
先生のひとりが言いました。
「うちの学生がこんなに真剣に本で調べ物をしているなんて初めて見るかもしれない」
先生たちもニコニコしながらワークシートに向き合っています。

学生さんたちにはなじみがないかもしれませんが、図書館の分類番号を書いてもらったり、お題のキーワードを意識してもらったり、書誌の記入例を意識してもらったりなども盛り込みながらのワークショップ。

海獺は全体の様子を見つつ、早くお題を提出してくれたチームのワークシートと出典となる文献をチェックし、リアルタイムでウィキペディアに出典を加筆します。
この時にプロジェクターの動きが気になっていた学生さんもして、なかなか鋭い。

ワークショップ後に「みんなが調べてくれたもののひとつをこうやって実際にウィキペディアに反映させました」といったときの「ほー」という低い声。

今回のワークシートはいったん大学側に全部お渡しし、先生たちが文献のチェックをしてくださる予定です。その後、それをもとにウィキペディアに反映させていただけるという流れになってほしいなぁ。


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日常的に見慣れているウィキペディアを素材として、地元のことを意識し、情報の正確性を確認しつつ、調べ物をする。そして、その先には百科事典としての外への貢献がある。なかなか有意義なワークショップになったかなと思います。

反省点は、地元の項目をお題にしたので、参考文献が同じお題もあり、他のチームが使ってる本待ち状態ができてしまったこと。チーム間で「それ終わったら貸してくれる?」というコミュニケーションをとるのも難しい部分があったようです。

今回のワークショップの利点は:

1.ネット環境がなくてもできる
2.参加者のネット慣れに依存することがなく調べ物学習が可能
3.講師側が、仮にウィキペディアに関する知識がなかったり人員的に少なかったりしても開催が可能
4.お題の絞り込みにより学習させたい対象のジャンルも絞れる
5.最終的にウィキペディアに反映ができ、成果を参加者に後日伝えられる
などです。

この方式であれば、人数にもさほど縛られず、中学生くらいから可能なのではないかなと思いました。

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海獺の福岡ミッションはこれですべて終わり。
先生たちも喜んでくれました。

でもでもなにより一番うれしかったのは、学生たちのミニッツペーパーです。
ワークショップ直後に、短く書いて提出するものなので、体裁よく書こうとかの紛れがなく、感情がストレートに出る気がします。
学生さんによってどこが印象に残ったのかが異なるところも興味深くて、これをもとに学生さんたちが互いにディスカッションしてほしいとさえ思います。それを横でニコニコ聞いていたい。

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以下は、ミニッツペーパーを画像データで送ってくださったので、それをもとに書き起こしたものです。赤い部分はなんだかとてもうれしいなと思った感想です。

 

171009 九州国際大学
ウィキペディアについて新たな発見があった感想
ウィキペディアについて知らないことが知れて良い経験になった。
ウィキペディアのお話が色々と聞けて初めて知ったことが多かった。
ウィキペディアは何気なく使用していたが、誰かがどこかで編集していて、その権利は自分にもあると知り、自分も編集して貢献しようと思った。
・身近にあるウィキペディアについて実際に中の人の話を聞ける貴重な機会だった。ウィキペディアに書いてあることを鵜呑みにせずに、自分で咀嚼して考えを持とうと思った。
ウィキペディアがどういったサイトなのか、信用できるものなのかを身をもって知ることができた。
ウィキペディアの元管理者の話を聞けることなどほとんどない貴重な経験をさせてもらった。
・私たちのグループは、門司港レトロ、小倉都心、黒崎副都心を中心としたまちづくり、九国大図書館の歴史についての資料を探して重要ページをまとめた。おかげでウィキペディアの項目に文献が加わり、有意義な時間になった。
ウィキペディアは使いやすいという印象があったが、それは多くの人が良いものを作ろうと協力したからだとわかった。

 

ウィキペディアを学んだことによって、気が付いたこと・今後のこと
・今回ウィキペディアについて大変詳しく学んだ。ウィキペディアを編集するのは誰でもできるが根拠をもってしなければいけないというのは知っているようで皆出来ていないものだと思う。今回の海獺さんの講演で学んだことをこれからに活かしていきたい。
ウィキペディア作成において出典がなければ信用されないことに驚き。その出典を探すことも大変な場合があると実感し、ネットに信用できる記事などを書くのはとても大変で難しいことなのだと知った。
ウィキペディアが個々の興味・関心・善意で編集された100%セルフサイトということを知ることができた。今後、ページ参照()が少ないページを改めていきたい。
ウィキペディアを愛用しているので今日の講義でたくさんの大切なことを学んだ。炎上されないように言葉を選びます。
・いつも便利だと感じているウィキペディアだが、信頼度はかなり低いということを改めて感じた。
ウィキペディアがボランティアで行われているサイトだったことを初めて知った。普段からよく利用しているので、間違った知識をそのまま覚えてしまっているのではないかと考えると少し不安になった。
ウィキペディアに自分たちでも簡単に書き込めることを知って驚いた。ウィキペディアには間違いも多いことを知って気を付けようと思った。


情報リテラシーの側面が印象に残った感想
ウィキペディアが不確かな情報であることは知っていた。けれど利用はしているから情報を正しく判断することを心掛けたい。とてもいい経験ができた。
・らっこさんの話を聞いて、ウィキペディアは100%信じるものではないということを学んだ。ネットでのマナーなども学べたので、ためになった。
・図書館などの本に比べてインターネットにある情報は信頼度が低いことは前から認識していたが、今回の話を聞いて改めて情報の取捨選択の大切さを実感した。これからは自分も正しい情報をウィキペディアを使って発信してみたいと思った。
ウィキペディアの信用性など、ネット上でのことが詳しく知れた。
ウィキペディアの情報を頼りにしていたことが多かったので、今回の話を聞いて掲載されている情報をうのみにするのではなく、どの本からの情報なのかを調べようと思った。
ウィキペディアの深いところまで知れたから、安全性、正確さなど、普段絶対に知れない部分まで理解することができた。インターネットがどういうものなのか少しは理解できた。
・ネットに書いてあるものは根拠があるものとして考えるのではなく、明記されてものでないと信じることはしてはいけないと改めて思った。また、自分で調べることもしないといけない。
・今まではネットで見た情報にただ目を通すだけだった。しかし今回のワークショップで、全く信用するわけではなくウィキペディアでは出典などを掘り下げて真偽を確かめていくことを学んだ。
・普段は気軽に閲覧しているサイト(ウィキペディア)が、本当の情報か、嘘の情報かまだ判明できていない内容のものがあるということがわかった。また、自分たちユーザーが、根拠のある検証できる内容に訂正したり書き込んだりしたいと思った。
ウィキペディアに書かれていることがすべて正しいというわけではないことを初めて知れたのでよかった。


〇調べるプロセスにまつわる感想
・本を探すのが思ったより大変だった。
・米町、魚町などの地名について学んだ。調べるのが思いのほか大変で疲れたが、勉強になった。
・城下町がどのように変わったのかを知る良い機会になった。
・本を探すのがとても難しかった。だけど舛添要一さんのことについてとても勉強になった。
・調べることの楽しさを実感することができた。
・実際に担当した課題についての裏付け情報を探すのはとても大変だった。いろいろな観点から書籍などを調べてみたが結局必要な情報を得ることができず、Webサイトの方で探すことになったので残念だった。
・何かの情報を得るために真実かどうか調べる過程が意外と楽しかった。
・チームで協力して完成させることができて嬉しかった。
・久しぶりに紙媒体のものを調べるために使ったが、これから調べることのためにも慣れていかなければと思った。
・今日の授業で、本を細かく読むことが難しく、普段体験していないことが体験できた。
・探して調べることは大変だったが、友達と協力しながら楽しくすることができた。
・今回調べものをして、久しぶりの調べものだったので楽しんでできた。
・図書館の様々なコーナーを探したが、カードのテーマに合った資料をなかなか見つけられず苦労した。結果的に探し出せたので良かった。
・出典を探すことはかなり時間がかかってしまったが、久しぶりに本を使った調べものができ、良い経験になった。


〇らっこさんについて
・なぜラッコってネームなんですか?
・先日に引き続き海獺さんの講義を聞くことができ、ウィキペディアについての知識がより深まった。資料集めの速度も上がり、とても有意義な時間を過ごすことができた。


〇その他
・普段では体験できないようなことができたので、とても楽しく勉強になった。これからレポートなどを書く上でとても良いことを聞けたと思う。


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そんなわけでお疲れ様でした >関係者の皆さま

この長いレポートが、読んでくださっている方の環境でも、ウィキペディアを利用したイベントの開催のきっかけになることを祈って。


福岡巡業 その4 [福智町の歴史・文化まち歩きプロジェクト~自分のチカラで世界中にタカラ発信!]

福岡県滞在4日目。10/8。

早朝、日向先生と坂ノ下さんを乗せた鳥越館長の車が私が泊まっているホテルの駐車場に着きました。
さあ、いよいよ今回の旅のメインイベントです。

福智町図書館・歴史資料館「ふくちのち」


このイベントは「福智町の歴史・文化まち歩きプロジェクト~自分のチカラで世界中にタカラ発信!」というタイトルで、またポスターが素晴らしい。 

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ガイダンスの会場はメインのワクワクワ広場です。
私が先にウィキペディアについての説明をして、そのあとに坂ノ下さんがオープンストリートマップの説明をして、どっちやりたいか決めて、現地にゴーという流れ。

合同でやることになったのは、私の希望でもありました。
ふくちのちでの大きなイベントとして位置付けるならば、スタッフさんは大変でしょうけれども、百科事典や地図だとかに限定せずに「発信すること」でまとめてやってみるのはどうだろうと思ったのです。

細かい経緯は省きますが、講師を含めて全員がそれで行きましょうということになり、綿密にスケジュールが組み立てられます、
結果的に現地にいる時間が多い方がいいオープンストリートマップチームは、ウィキペディアチームよりも30分現地滞在時間を長くし、編集時間を短くしました。現地で情報を吸い上げないことには進まないOSMと、資料がないと立ちいかないウィキペディアの特性を考慮したものです。

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成果発表までの時間は1時間短縮して、様子を見ながら延長の必要があればやるということに。この表ではまだ18時に成果発表ですが、17時から成果発表ということになりました。

このOSMとWPの現地調査・編集のスケジュールをずらして行うという作戦は、結論から言えばとても効果的でした。編集が初めてという方が多いイベントでは有効ではないでしょうか。

ガイダンスはいつもの感じ。40分くらいでまとめましたが早めに終わったかな。

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スタッフの葛西さんが撮影してくれたガイダンス中の写真。図書館スペースの真ん中でやっていることが良くわかります。
めっちゃ大きなスクリーンにスライドを映して説明。

20171008.ふくちのち スライド

スクリーン左下の魔法使いの扮装をして説明しているのが私でございます。

どうしてこんな扮装をしようと思ったかのひとつに、イベントとは関係なく来館した方々にも、ちょっとだけでも注目してもらえればいいなと。

 

坂ノ下さんの説明も終わり、何台かの車に分乗して、まずウィキペディアチームは「九州日立マクセル赤煉瓦記念館」へ向かいます。

この建物は1904年に建てられたもので三菱方城炭鉱坑務工作室でした。方城炭鉱についての知識や基本的な炭鉱のことを含めてガイドの中村さんが建物や作られた経緯などを楽しく(怖く)紹介してくれます。
参加者は大学生中心なので炭鉱についてはなじみがありません。たとえば「ボタ山」という語句。中村さんとしては知ってて当然の語句ですけれども、大学生には何のことかわからない人もいるので説明の途中で解説してもらいました。
「ボタ」は確かふくちのちの2階にも展示してあるのですけれど、あらかじめ見た人は少なそうです。
ボタ山 - Wikipedia  高さが100メートル以上のものもあったようです。

ウィキペディア日本語版の「方城炭鉱」の記事はほとんどが爆発事故のことで占められています。

方城炭鉱 - Wikipedia この項目も加筆が望まれます。

炭鉱での暮らしをうかがわせる、もともと浴場だった建物も案内していただき、そのあとは徒歩で伊方古墳へ。

そうそう、ガイドしてくださった中村さんはとてもダンディで、靴も乗ってる車(NSX?)もすごくかっこよくて。

伊方古墳でも古墳を説明するための用語や基礎知識を解説してもらい、なんと古墳の中にも入れるという貴重な体験ができました。私はと言えば沼津のウィキペディアタウンでのりまきさんや学芸員の方に古墳について聞いていたので、少しだけ知識がある気になっています。

ちなみにここまでずっと扮装をしたままです。

さあ、今日はこの二つの記事を書きますよっ
「九州日立マクセル赤煉瓦記念館」「伊方古墳」

オープンストリートマップチームの動きは、私にはよくわからないので他のレポートに譲ります。

お昼ごはんは、館内にあるカフェ「としょパン」のランチ。写真を撮り忘れましたっ。
さあ、お腹がいっぱいになったらレンガ、古墳どっちを編集するかを選んで、編集開始。古墳チームには元管理者のあの方がヘルプでつきますが、ここではどのように紹介していいかわからないのでしません。

さてさて、ふくちのちのスタッフのウィキペディアの方をメインで担当してくださった松尾さんは、どうやら当日を迎えてもなお不安だったそうです。昨年の11月にウィキペディアタウンは体験しているのですが、大掛かりなものではなかったらしく、イメージがわかなかった部分もあるようです。

今回は着々と記事の形になる姿をプロジェクターで映しながら、進行具合が誰からもよく見えるスタイルで行いました。

九州日立マクセル赤煉瓦記念館 - Wikipedia

伊方古墳 - Wikipedia

記事はこのような形になりました。
古墳や炭鉱に興味がある人? という問いかけに誰一人として手を挙げることがなかったのに、そのような立派な記事が。

作っている最中から、グーグルの検索上位にウィキペディアの項目が現れていくさまや、坂ノ下さんがオープンストリートマップへリンクを入れてくださったりとかの変化も含めて解説を伴っていくうちに、松尾さんの表情がどんどんとほっとしたものになって行ったようです。よかったよかった。

交流会は2階の一番奥のお部屋でお酒は抜きで。ここでもとしょパンとふくちのちのクッキングラボがフル回転でおいしそうな料理が並びます。おにぎりもあるっ。

私は、年齢が高めのテーブルにお邪魔して改めてご挨拶。
筑紫女学園大学の副学長の渡辺さんと、九州国際大学の現代ビジネス学部教授の島浦さん。

お二人は仲良しとのことで、お時間が合えば明日(10/9)の九州国際大学のワークショップにもぜひぜひというお話をしていたところ、島浦さんは九州国際大学の前図書館長であることがわかり、「いや、実はまだ明日図書館のスタッフさんがどの程度ご協力いただけるかが不明なのです」みたいな不安をお話してしまいました。いろいろ事情もあるのかなぁという感触はありましたが、はてさて。
お二人ともお忙しいので今日の明日で来てくださいねなんていうのもおこがましいのですが、今日のイベントにはとても興味を持ってくださったので、今度は教育現場で授業としてどう展開するかにも興味を持っていただきました。

健全に夜は更け、大学生の皆さんと写真撮影をしたり、心の中では今日が終わった安堵感と、明日の不安が募るものの、烏龍茶がおいしい。

さてさて、またもや館長の車で宿までお送りいただいて、あしたは少し朝寝坊ができるスケジュールなので、10時にまた迎えに来てもらうことにし、お疲れ様でした。
ふくちのちでいただいたおにぎりとから揚げを部屋に持ち込んで、寝る前にまた食べてしまったり。


 

 

 

福岡巡業 その3 九州国際大学での打ち合わせと、やってきました「ふくちのち」

10/7の土曜日。九州滞在3日目です。

本日最初のミッションは博多から電車に乗って八幡に向かうことです。なにせ九州に来たことがなかったので、位置関係と距離が全く把握できていません。

なんと一時間ほどかかり、北東に進むと理解。

八幡駅に着くと、鳥越館長が車で迎えに来てくれていました。

f:id:RaccoWikipedia:20171013065635j:plain八幡駅の南口

f:id:RaccoWikipedia:20171013235430j:plain凛々しいはしぶとさん



打ちあわせを行う九州国際大学は、八幡駅の南、1キロくらいのところにあり、隣には「JICA九州 国際協力機構 九州国際センター」がある、なかなかアカデミックな環境です。

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メールで主に打ち合わせていた宇都宮さんという先生とお会いして、名刺交換。
メールには役職などを書かれていなかったので知らなかったのですが、肩書は「現代ビジネス学部 教授」「大学事務局 局長(兼)基礎教育センター長」・・・・ってほぼボスキャラじゃないですか。 
今回の授業の担当教授であり教務部長の三輪先生とともに、10/9の午後、90分+90分の時間で講義とワークショップを行うにあたりどのような内容を希望されるかという打ち合わせです。

対象は現代ビジネス学部の1年生60人ほどで、専門的な授業はこれから。
設備的には人数分のPCをそろえることは難しく、各人のスマホが頼りになるかもしれない。
内容については、大学からは具体的な縛りなどがなかったので、海獺から「こういう風にやりたい」とメールで提案していました。詰めるところは先生方が目的とするところと、人員の協力体制など。

というのも図書館の協力が得られるかどうかが不確定で、10/9が祝日ということもあり休日出勤扱いのスタッフの協力が・・・、ということのようです。

私から提案したワークショップには、図書館の文献資料を使用させていただくことと、図書館2階のラーニングコモンズのスペースを使わせていただくことなどが盛り込まれていました。

各階案内 2F – 九州国際大学 Kyushu International University 
この日の実際の打ち合わせの段階での宇都宮先生からの回答は、教員が5名協力をするのでそれで文献探しは賄うというものでした。

私のイメージとしては、学生さんの図書館活用の経験が不明なこともあり、ある程度はブックトラックに文献があらかじめ用意されているといいなと漠然と考えていました。

宇都宮先生からは「コピペがなぜいけないか」だけでもわかってもらえれば、というテーマが出されました。

いろいろ不安になりつつも「では図書館に行きましょう」ということになり、移動。

九州国際大学 パノラマフォト 
(↑「九州法学校」という名称だったこともあり「法廷教室」があります)

図書館に着くとカウンターから素敵な女性がわざわざ私の方に来てくださいました。司書の坂田さんです。よろしくお願いします。

ラーニングコモンズに移動して、いすや机の数と配置、プロジェクターはどこに設置してどう向いて話をすればいいかなどを、宇都宮先生たちと話していると、坂田さんと二人の男性がラーコモに来てくれました。あらためてごあいさつ。図書館事務室の課長さんたちでした。
(あれ? 図書館の方たちは協力してくれるのかな?)と思いつつ坂田さんが手に持っている紙に目をやると・・・。あれは、昨日の博多工業高校で使った、出典をつける対象の一覧ではないですか!
そうなんです。近畿大学の白石さんが、「九州国際大学の司書さんは知り合いだから、連絡しておきますね」といってた司書さんが坂田さんですでにFAXで資料を送ってくださっていたという!
うひゃー。人の縁というか、親切ってすごいなーと思いつつ、それでも図書館の方の独断で動くことも難しいと思うのでその辺大丈夫なのか心配していいものかどうか。

それ以上のことは私からは何ともいうことができないので、とにかくよろしくお願いします。と重ねてお伝えして、九州国際大学を後にしました。

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さあ、ふくちのちへ出発。
再び鳥越館長の車に乗せていただき、南へ車で30分。

名刺がなくなってしまったので、ふくちのちで印刷させていただこうと、途中でイオンのダイソーに寄って名刺の用紙を購入。
そのあと、鳥越館長が良く行くというラーメン屋さんでラーメンをいただく。

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そして、着きましたよ。ふくちのち。
外観写真はいろいろな方がアップしているので、正面玄関を出た時に見える何とも言えない雄大で幻想的でもある景色を撮影しました。

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メッセンジャーでしか話したことのないスタッフの方たちとごあいさつ、館内の案内。
はじめましてのほかのスタッフさんたち。イベント当日にすいとんとかのおいしいものを作ってくれるボランティアスタッフさん(ふくちのちにはキッチンスタジオがある!)館内カフェの「としょパン」。2階のへやに、オープンストリートマップの講師である坂ノ下さん。お疲れ様でございます。

さあ、明日の打ち合わせだ。

当初予定時間では編集時間が長すぎるかもという懸念から1時間短くし、ステッカーのスペルミスを発見し(笑)、車移動と人の動きをシミュレーションし、配布物の内容と配布のタイミングをチェックし、受付から荷物の一時預かり、グループ分け、などなど詰めました。
うん大丈夫。お天気もいいみたいだし。良すぎるみたいだし。車にお水を積んでおけばなんとかなるでしょう。

博多の100円ショップで買いこんでおいたハロウィングッズを当日スタッフが身に着けることも決定。街歩きで「なんか面白いことをふくちのちがやってる」と思ってもらうことも大切。オープンストリートマップの、あるいはウィキペディアの、イベントというよりも「ふくちのちのイベント」というカラーを全面に押し出して、さあ、地図を作る?それとも百科事典を作る?というイメージでやっていきます。

館長は日向先生をどこかの駅まで迎えに行って戻ってきて、無事に日向先生も合流。夜ご飯は近くのやたら量が多いとんかつ屋さん。
壁にイカソーメンと書いてあって、イカを食べたい気持ちが募る。
そういえば、鳥越館長は、すいとんを作ってくださるスタッフさんに「らっこさんにイカを食べてもらったの?」と聞かれたそうです。フェイスブック(9/28)で「イカ食べたい」と騒いでいたのを見られていた?! はずかしい・・・。

明日頑張りましょー、と、しばしのお別れ。
日向さんと坂ノ下さんと私をそれぞれ違う宿泊先に送ってくださる鳥越館長。
「なんだか車が重たい」とおっしゃっていました。

私の宿は直方のAZというところ。
「窓を開けっぱなしにするとカメムシが入ります」という表示がありました。とさ。

福岡巡業 その2 博多工業高校でのイベント

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2日目(10/6)の昼間、福岡大学の講義を終え正門前に出ると、髙瀬さんの車がほどなく到着。ご無沙汰しております。京都のウィキペディアサミットに続いてお会いするのは2回目。

今回、髙瀬さんの独自企画が実現するまでにはいろいろ大変なことがあったそうです。司書・教員向けのワークショップということだけはぼんやりと決まっていたのですが、なにせ三連休を挟んだ日程であるため、出張に出かけてしまう方や会場が使えないなど一度は開催を諦めかけていたのかな? でもでも、まあせっかくなので私のスケジュールの空いている時間になにかということで

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このような企画を立てていただきました。
そのうえ、福岡大学から博多工業高校まで車で連れて行ってもらえるなんて!

コンビニでパンを買って、早めの到着した校内の駐車場の車の中で腹ごしらえ。

校内では、生徒さんたちが見知らぬ私に「こんにちはっ!」「失礼します!」など元気よく声をかけてくれます。とても新鮮で反応に困ってしまう。

会場は博多工業高校の図書館と電算室の予定だったのですが、講義も電算室の方で行い、途中移動がない方がいいかもしれないというわがままを聞いていただき、別館の4階へ移動。
生徒さんも数名参加もかねて手伝ってくれており、なかでもM君は「海獺を(ネット上で)知っている」というツワモノであり、いろいろ気働きが利く、自分が高校生の頃はこんなに賢かっただろうかと驚かずにはいられない動きでした。

電算室の会場は冒頭の画像のようなところ。建物は新しくないんですけど機材は最新鋭で私には使いこなせないっ。M君に助けてーを言うことがしばしば。

参加してくださった方は20名を超え、司書+教員+高校生。
帰りが遅くなるけど大丈夫?という一言も忘れませんでした。
講義の内容は、司書さんや教員の方が多いことから、小諸で使ったスライドの内容を少し修正して準備。

20171006博多工業高校 スライド
講義の流れは、県立長野図書館で8/18に行った「県庁夜大学」の流れを踏襲し、途中に動画を挟んで、それを見ながら大人たちは自己紹介を考える形式にしました。

スライド24で講義はいったん終了。ワークショップの後、ウィキペディアタウンの説明をすることにしました。

あらかじめ用意した、出典をつける対象のリストはこちら。全部で30ほど用意し、博多工業高校のスーパー司書の中野さんが文献を用意してくれていました。

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このリストを配り、簡単なマークアップの説明のプリントを配り、リストの右にあるトランプのマークを参照していただきながら、ワークショップは始まります。
途中退席しなければならない生徒さんもいるので、今回はオトナのサポートとして生徒さんと組んでもらい、15ほどのチームとなります。

既存の記事には出典がついていないところがたくさんあります。その中でも地元の人間でない私が、これには出典があったほうがいいなぁと思う箇所を優先的にピックアップしたリストです。

文献では出典が見つからなかったものや、読み返してお題としては難しそうなもののカードははねて、私は各テーブルを回ります。さあカードを引くんだ!

そうそう。アカウントが取れなかった、準備できなかったという問題には頭を悩まされました。学校からのいくつかの帯域では、アカウント作成が出来なかったり、1日6つまで作成の規制に引っかかったり、いろいろな理由でアカウントが作れないという事態。少しずつでも改善しなければなぁと痛感。

講義一時間、ワークショップ一時間という短い時間で、さあ、出典がつけられるかなというチャレンジでもあります。
私が持っているリストには、文献名まで書いてあるので適宜アドバイスをしながら。
文章そのものが間違ってるケースもちらほら。その都度アドバイスを。

そうそう。重要なことを。
髙瀨さんの目論見のひとつに「自分の名前がしっかり履歴として残る喜びを感じていただきたい」というものがありました。
生徒さんとの兼ね合いもあり、全員の、というわけにはいきませんでしたが、ウィキペディアの既存記事にたくさんの出典をつけることで履歴にそれぞれの参加者の方のお名前が残ることとなりました。

いつものように時間が足りない中、ちょっとだけ延長してもらい、最後にここまでの体験をしていただいたことで、より「ウィキペディアタウン」と呼ばれるイベントの面白さを理解しやすいかなと考え、スライドの25以降を説明しました。

めでたしめでたし、で終わり、懇親会に来られない方とはバイバイをして、スイス料理店へ。

その前に、懇親会には出られない近畿大学(福岡)の白石さんには栗のお菓子をいただきました。ありがとうございます。

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「らっこさん、今回九州国際大学にもいくのでしょう?」と聞かれました。「はい。10/9に行きます。ワークショップをやるのですが現時点で司書さんの協力が得らえるかどうか不明なので、明日の打ち合わせ次第ではワークショップの内容を変えないといけないかも」などと答えたところ「九州国際大学の司書さんは知り合いだから、連絡しておきますね」と頼もしい言葉。人の縁っていいですねぇ。

スイス料理

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はとても美味でございまして、烏龍茶も進みます。この後チーズフォンデュも。
お名前を出していいのかどうかわからないので自重しますが、素敵な女性たちに囲まれてスイス料理なんてもう天国でございます。

さてさて、髙瀨さんの車にふたたび乗せていただき、博多のホテルに戻ります。
明日の準備の合間に、半裸で栗のお菓子を食べる海獺氏の画像はございません。


 

 

 

 

 

 

 

 

福岡巡業 その1 福岡大学での講義

今回の海獺人生初九州は10/5から10/10までの5泊6日。
打ち合わせが3つ、イベントが4つ。
こんな感じです。

10/5 早朝に出発 昼ごろ博多着
10/5 13:00 博多にて 福岡大の先生と打ち合わせ
博多泊

10/6 14:10 福岡大にて1コマ講義
10/6 18:00 博多工業高校にてウィキペディアイベント
博多泊

10/7 10:00 八幡にて 九州国際大学の先生たちとの打ち合わせ
10/7 15:00 ふくちのち のスタッフさんと打ち合わせ
直方泊

10/8 10:00 ふくちのち オープンストリートマップ+ウィキペディアタウンのイベント
直方泊

10/9 14:40 九州国際大学に2コマ
小倉泊

10/10 お昼くらいに小倉を発つ


さてさて。10/5の木曜日。朝早く家を出て、新幹線で博多へ。お昼前に到着。
ホテルに荷物を置く。
まずは福岡大学の飛田先生の出張前の時間をいただいて、翌日10/6の福岡大学での講義内容について打ち合わせ。

飛田先生がどのような意図で私を呼んで、学生さんたちに何をつかんでほしいかなどの漠然とした質問をする。とはいってもそんなにいろいろな話ができるわけではないのですけれども。


福岡大学商学部 飛田ゼミナール〉は学生さんによるといろんなジャンルの人を呼んで話をしてもらうことも多いそうで、今回私の直後に続けてお話をなさるのは、宮崎県日南市の油津商店街を「再生」したことで経済産業省のサイトにでも紹介されている、木藤亮太さん がお話をされるとのこと。

仕事人はシャッター商店街を「再生」した訳ではない


ええっ。そんなすごい人の前に話をするの?  いや、後でも嫌ですが。

そんなこんなで、好きに話してくださいってことと、情報を「編集」「引用」するということについて(これは字義そのままの意味ではなく飛田先生の独特のニュアンスである)の話が聞けるといいなということで。

実際に手を動かしてもらうことを伴わない、講義ということでしたら、学生さんの反応を見ながらちょっとずつ話しを変更していくこともできるような気がしたので、あらかじめ用意しておいたスライドに手を加えればなんとかなりそうです。

ネットリテラシー情報リテラシーウィキペディアウィキペディア・タウンのことをお話します。

対象は3・4年生の30人くらい。
がんばります。

打ち合わせ後、ホテルにチェックインして、倒れる。お腹を壊している。
少し眠る。


夜ごはんは 福智町図書館・歴史資料館「ふくちのち」 の鳥越館長がもつ鍋に連れてってくださる。待ち合わせをしてバスで「もつ幸」に向かう。2人ともお酒が飲めないので、ひたすら食う。

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もつ鍋は結局三人前、鳥差しとビンタ(牛のほほ肉)、〆のちゃんぽん麺というメニューでございました。あと烏龍茶。もつの新鮮さからか臭みが全くなく、にんにくのスライスも入っているものの臭いが気にならない感じです。
後でタクシーの運転手さんがきれいな博多弁で解説してくださったところによると、もつ幸さんは女性向けの癖のない味なんだそうです。

雨が降りそうなので、ドン・キホーテにて折り畳み傘を購入。日本語がほとんど聞こえないドンキ。

さてさて、夜に完成させました。

 

20171006福岡大学飛田ゼミ スライド

これで明日は行きます。

 

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10/6 朝から雨模様。

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地下鉄を乗り継いで福岡大学へ。
福大前の駅を降りたらバケツをひっくり返したような雨。

10/8のふくちのちのイベントにも参加する学生さんたち6人と、先に打ち合わせ。
当日の役割をどうするのかとかですけども・・・。

そして時間になりました。
今回のスライドならではのところは、
10「シャーデンフロイデ

12「フェイク・ニュースとポスト・トゥルース

14「オトナたちが教えられないもの」

16「なにかについて知りたいとき」(けものフレンズ

37「オープンにすることの功罪」

52「電気パンの話」
などですかね。大学3.4年生向けに入れてみました。

学生さんの反応はおおむね良かったと思います。

10/6の3-4年ゼミは久しぶりに2時限とも講演会でした。... - とびゼミ〈福岡大学商学部 飛田ゼミナール〉 | Facebook

飛田先生は、ちゃんとこちらの意図を察して「仁徳天皇陵」と答えていただき、感謝感謝です。

まずは第一のミッション終了。

そのあとも教室に残り、木藤良太さんの話も興味深く伺いました。
街を再生するという大きなミッションを請け負う。
すごいことだと思います。

さて、木藤さんの話が終わると、私は夜からのミッションへ。
全く違うお話になるので、ブログもいったんここまでとします。

雨は上がりました。

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「TDUウィキペディアタウンin千住」のレポート20170902

早めについた北千住はまだ雨が降っていて、午後からのフィールドワークが少し心配。
それでも、10時になって、エディさんによる開会と、情報センターの高橋部長のご挨拶が終わると徐々にもう明るくなってきて、なんとかなりそう。
今日の私の役割はいつものようにウィキペディアと編集のことを1時間くらいでお話して、選定されている3つのテーマに参加者の方々の編集履歴が残るようにもっていくことです。

会場はガイダンス部分と成果発表は、「東京電機大学 東京千住キャンパス 2号館1Fエントランスホール」。正面のらせん階段を右に見る広くてオープンなスペースです。

https://www.dendai.ac.jp/…/tdu/ca…/campus_tokyo_senju_04.jpg

この画像の奥に見えるガラス張りの個室が、今回の班ごとに分かれての編集スペース。

参加してくださった方々は15名。地元の方、図書館関係、学生、一般の興味ある方など多彩。あ、地場野菜最終兵器系ウィキペディアンのスワニーさんが参加してくださっています。

さて、今日のガイダンスでは、いつものようにウィキペディアは信頼できるのか、という部分を強めに説明し、紙媒体との対比や既存の一般的に信じられている情報(ブルーベリーが目にいいというのはエビデンスがあるのか)等を絡めて、ウィキペディアを信頼できるものにしているのは、人々の善意であると繋げました。

いつもの財団動画も見ていただき、方針の説明も終え、いよいよテーマの正式な発表です。

テーマは3つ
*東京電機大学
*千住本氷川神社☆☆
*千住葱☆☆☆

今回はスケジュールの都合で、フィールドワーク前にどの項目を編集したいか選んでもらうことになっていました。
なので、私のガイダンスの中で各項目の特徴を説明して、その情報だけで選んでいただくという、なかなか難しいことになりました。

テーマの横の☆は実際に説明のスライドでもつけていて、編集の難易度を海獺から見た場合として数で示しました。

東京電機大学の記事は、既にあって結構なボリュームがある。だけれど出典がないので、既存の記述の出典を探していく作業が主になることから☆。

千住本氷川神社の記事も既にあって、でも、ほとんど内容がなくて、加筆中心になるので☆☆。

千住葱は記事がない。ゼロから執筆。達成感は一番あるよ☆☆☆。スワニーさんはこのチームに入ります。

特に千住葱は高橋部長が選定したテーマで、ウィキペディアタウンらしい題材であり、ちょっと調べた限りではいろいろな切り口があって執筆にも面白そうな題材です。

さて、班分け。
みなさんいいオトナなので、実にスムーズに5人ずつのチームが3組誕生しました。

そして、フィールドワーク。
東京電機大学」チームは、学内ツアーを行います。このツアーが今回の編集につながる部分は実は少ないのですが、学内関係者も多いチームなので、客観的に見ていただくには良い機会だったかも。

「千住本氷川神社」までは徒歩15分くらい? ここはいつものウィキペディアタウンや、ウィキペディア街道のように、普通にフィールドワークを行います。

「千住葱」チームは、近くの葱問屋さんに行くことになっています。しかし、当日の配達のご都合で、ほかのチームと同じ時間にフィールドワークに行かれないことになりました。(第1の試練))。対応ができるようになったら連絡が来るそうです。
では先に昼食?
いえいえ、大学側がご好意で用意してくださったおにぎりはまだ届いていません。ならばと、葱チームは先に編集作業を開始してしまおうということに。

ここで突然ですが、第2の試練。
今回参加なさった15名の方。自分のPCを持ってきた方は・・・。
0?!

というわけで、大学のPCを人数分用意してもらっていて、無線LANにつなぐためのIDとパスワードも人数分発行してもらい、PCには参加者の名前を付箋ではって、ひもづけして一意に。

さて葱チームはガイダンスをしたホールでそのまま編集開始。
どんどん時間が過ぎ、他の2チームがフィールドワークから戻る。
葱問屋さんからは連絡が来ない。
しかたがないので、ごはんにしましょう。貸与したPCはいったん返してください。
はーい。
では、ごはん。
「葱問屋さんから連絡ありましたー」
お腹を空かせたまま葱問屋さんに急遽向かう葱チーム。

そんなこんなの紆余曲折を経て、編集タイムは始まりました。
(第3の試練)
先ほどの画像にあったように、編集はホールではなく、各部屋に分かれて行うということで、つまり、今回のウィキペディアタウンには「ウィキペディアン」がスワニーさんだけしかおらず、私は神社チームと大学チームの部屋を行ったり来たりしてアドバイスをするということに。

大学チームは、大学関係者が多いということもあり、自分たちが常識だと思っている事柄であっても、出典を付けて行くことが大事だと思っていただきたいので、先日の「県庁夜大学」で使った手法を一部取り入れました。
つまり、事前に″ここは出典があったほうが良いよね″というセクションをピックアップし、カードを8枚作っておきました。さあ引け今引けすぐ引け。
5人のチームなので、これはしんどいという題材に当たった場合、残りの3枚から引き直しもできるよルールで、楽しく出典の大事さを学んでいただきます。
なるべく大学が自ら出している情報源を使わないように、などのリクエストをしながら進めていただきました。後から聞いたことによると、最初に海獺がゴールをしっかり決めたことで、取り組みやすく、非常にわかりやすかったとのこと。
それでもウィキペディアに記されていた「スクールカラーは紺青である」という記述の情報源を掘り下げていくと、いつその色になったのかがわからなかったり、以前はエンジだった説などが出てきたりと、「記されている記述」の信用性や根拠などについて新たな発見があったようです。
これを書いている時点で、このような変化を遂げました。
https://ja.wikipedia.org/w/index.php…
出典が1つだったのが30カ所以上に増えました。
すごいすごい。
腕試しに出典をつけたら他の編集もしてみようという予定だったのですけど、思ったよりも難航し、それでも時間ぎりぎりながらチーム全員が編集履歴に名前を残しました。

千住本氷川神社ウィキペディアタウンの題材になりやすいということもあって、加筆を伴う編集であったにもかかわらず、最終的に2000バイトほどの記事が6600バイトほどに成長しました。この神社についてはなかなか良い文献がなく、文化財の関する資料も見つけにくいとマブダチ遠藤さんが嘆いておりました。清野さんと松本さんもいるチームなのですけど、情報を見つけ出すプロがちょっと困るくらい、資料が乏しかったようです。それでも10年前の新聞などが出典に入っていて、記事の体裁としては整ったのではないでしょうか。
編集中、今回のイベントに参加していない方が編集で地図を入れてくださって、感謝感謝です。
https://ja.wikipedia.org/w/index.php…

そして千住葱。
千寿と表記するブランド葱も含めた記事なので、漢字、ひらがなとカタカナの表記揺れのためにリダイレクトをいくつか作成。スワニーさんの本領発揮の記事となりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E4%BD%8F%E8%91%B1
スワニーさん的には、調理に関することと、流通に関することの加筆をもくろんでいます。

PCとともに貸与されていた、コンパクトサイズのTDUロゴ入りモバイルマウスは、参加者からこれは売店とかで売っていないんですか?等の声が上がるほど、とても可愛らしくて、小さく、持ち運びに便利そうなものです。

成果発表の後、高橋部長が大きな箱を抱えて、参加者の方にと、マウス(当然新品)を全員にプレゼントしてくださいました。

途中、高橋部長と二人でお話した時(ガイダンスの後)、ここまでこぎつけたけれど、どうなるか準備段階では不安で、これから編集でどうなっていくのか楽しみとおっしゃっていただいてはいました。
今回のイベントの成果が出て、高橋部長自身が「千住葱の項目とかどうかしら?」ということで決定し、さっきまではウィキペディアにはなかった項目ができたことに大層喜んでくださったが故のプレゼントだと思われます。

私もちゃっかりいただきました。今後愛用します。

さて、懇親会は「一歩一歩」というお店。野菜がとにかくおいしいお店です。
いただきました。焼いた千住葱。めちゃくちゃおいしいのですけど、今の時期が一番糖度が低いそうです。糖度が高い時期は16度にもなるそうで、イチゴよりも梨よりも高いのだとか。

懇親会では「また来年やりましょうね!」の話が「来年? 今年はもうやらないの?」のような会話も弾んで、今回もお役にたてたかなと思う海獺は、帰りの駅前でエディさんとハグをするのでした。

WikipediaLIB@信州#2(小諸編) のちょっとだけレポート 20170819

正直に申し上げて、8/18の県庁夜大学の仕込みの方がいろいろ工夫をした分だけ大変でして、小諸のほうはまあ何とかなるでしょ感がちょこっとございました。

それでも「ウィキペディアタウンを開催するとこんないいことがあるよ」を強調した部分と「虚偽記事が3年以上放置されていた、でも発覚から10日で削除対処になった例」なども加えた、この日専用のスライドは、会場入りしてからもブラッシュアップを重ね、持ち時間を半分だと間違えていた「つうこんのいちげき」はあったものの(詰め込み過ぎともいう)、自分の役割はこなせたのではないでしょか。ないでしょか。どでしょか。

さて、ちょっと海獺さんにしては、まあまあまじめな話を。

今回のイベント参加者のほとんどの方は図書館関係者でした。
ウィキペディア編集イベントは、編集成果がリアルタイムで反映されるという性質のものなので、非常に達成感があります。
ですから、どんなやり方をしても何となく形にはなってしまう。まして参加者に近しい題材です。

時間的にはすっ飛ぶのですけども、帰りの電車の中でかんたくんと「資料が充分でないものを題材として選ぶこと」や「ウィキペディアタウンを各自の地元で開催していただくことがイベントの目標のひとつである場合、編集対象は図書館の項目のみという縛りがはたして必要なのか」等の話をしました。

WikipediaLIBのLIBが編集対象を指すのか、LIB関係者が参加することを指すのかは、私にはわからないですけども、今回はフィールドワークを取り入れたのですから、やはりフィールドワーク先のことをテーマに書いていただく方がいいのかなとは思いました。そうでないとフィールドワークで得た気づきが、忘れ去られてしまうかもしれません。

もう一つは人数です。
総勢でスタッフを入れて40人くらいでしたでしょうか。
これは開催前から提案をしていたのですけれども、右回りルート、左回りルートで2組に分けたほうがよかったのではないかと思います。

今回参加されていない方、ちょっと想像してみてください。
総勢40名が、約1時間小諸図書館から駅の反対側へ向かい、もどってくる。ぞろぞろと。当然縦長になりますよね。
車の量はさほど多くないですが、歩道が広いわけではありません。なによりもポイントごとにメガホンを持ったスタッフの方が先頭でその場所の説明をしてくれるのです。40人が炎天下で一カ所にすぐに集まるでしょうか?

Noでした。

小諸のスタッフの方と藤田さんと小澤さんと私で、懇親会の時に聞いた話ですが、メガホンを持って説明をしてくださったスタッフさんは、いわゆる「心が折れてしまった」そうです。

また、今回の主催は県立長野図書館で、県立のスタッフの方は街歩きルートを実際に事前には歩いておらず、小諸のスタッフの方は指示はもらうものの、どこまでどのような提案をしていいかのラインが良くつかめていなかったというお話を聞きました。

いち講師が運営のことに対していろいろ思って意見を言うのは本当は踏み越えてしまっているかもしれません。ただ、次回へのステップとして、今回はこういうところが気になったということを記しておきたいと思いました。

今回これを書くにあたっては、ネガティヴな内容を含むけれどこういうことを書きますとあらかじめ断ったうえで、公開していいかどうか、直接小澤さんには確認を得て投稿しています。快くご承諾をいただき、ありがとうございます。